【ニューヨーク=春日芳晃】韓国の趙允旋(チョユンソン)・女性家族相は11日、国連総会第3委員会(人権)で従軍慰安婦問題を取り上げ、名指しは避けながらも日本を批判した。問題の解決には日本側が「真の謝罪をし、責任ある対応を取る」ことが必要だと述べた。
これに対し、日本の梅本和義・国連次席大使は「日本は歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と謝罪を伝えてきた」と反論。元慰安婦の請求権問題は法的に解決済みで、半官半民のアジア女性基金を通じて「償い金」を届けたことなども説明したが、議論は平行線をたどった。
韓国が第3委で慰安婦問題を取り上げるのは、これで3年連続。過去2回は国連次席大使が発言したが、今回は慰安婦問題の担当閣僚に格上げした形だ。
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朝日新聞国際報道部