韓国外交官の子女、重国籍者の9割が米国籍

 複数の国籍を持つ韓国外交官の子女のうち、90.8%が米国籍者であることが分かった。

 野党・民主党の沈載権(シム・ジェグォン)議員が外交部(省に相当)から入手した資料によると、複数の国籍を持つ外交官子女は130人で、このうち米国籍者が118人と90.8%に上ったという。

 米国籍を持つ外交官子女は男性が66人、女性が52人だ。

 同議員は「外交官子女のうち米国籍保有者が圧倒的多数であることを単なるモラルハザード(倫理観の欠如)というには度を越えている。国民から浴びせられる視線だけが問題なのではない。これほどアメリカン・ドリームや米国事大主義にとらわれていて、どうやって韓国の外交官として国益を守るというのか」と指摘した。

 そして「米国籍事大主義という汚名を拭うためにも、外交部の制度改善が必要だ。出産により子女が外国籍を取得したことを6カ月以内に申告する現在の事後申告制から、出産で子女が外国籍を取得する場合は外交部長官の事前承認を必要とする事前承認制へと指針を改正すべきだ」と強調した。

ソウル= ペ・ミヌク記者
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