韓国以外で初めて、旧日本軍に強制動員された慰安婦の悲しみを伝える「平和の少女像」を設置した米国カリフォルニア州グレンデール市の現職市長が、日本の極右メディアとのインタビューで「少女像設置は間違っていた」と発言、波紋が広がっている。少女像設置を決議した市議会はこれに強く反発、市長弾劾の動きを見せている。
グレンデール市のデーブ・ウィーバー市長は先月30日、日本で国粋主義的性向を持つ番組を制作している「チャンネル桜」とのインタビューで「私たちはハチの巣をつついてしまった。少女像を建てるべきではなかった」と述べた。
人口20万人のグレンデール市は7月30日、市立中央図書館前に海外で初となる「平和の少女像」を設置した。ウィーバー市長は少女像が設置された後、市議会議員が輪番で務める市長職に就任した。7月に少女像の設置を決定した市議会の投票では、5議員のうち唯一反対票を投じている。市長はインタビューで「少女像設置後、1000通を超える(抗議)メールが届いた。グレンデールが日本人の最も憎む都市になってしまったのは残念だ」と話した。グレンデール市議会は、ウィーバー市長の発言が市議会の議決権を真正面から否定したものとして弾劾事由に該当すると考えている。市関係者は「来週開かれる市議会会議でこの問題を正式に取り上げるだろう」と語った。