セイランド王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セイランド王国はグアム島タモン湾沖約2キロにある「カウホーン」環礁を領土として宣言するミクロネーション。この国の存在を巡ってはグアム準州議会でも議題となった。
| 正式国名 | セイランド王国 | |
|---|---|---|
| 国王 | j・ビルド | 2009年から |
| 国土面積 | 3平方キロメートル | 満潮時 |
| 首都 | 環礁全域 | |
| 国民人口 | 14人 | |
| 通貨 | アメリカドル | 非公式 |
概要
2009年に考古学者のj.ビルドが同氏が率いる考古学チームのメンバー14人とともに独立を宣言した。カウホーン環礁は干潮時は陸上に30平方メートルもの大きさを有し、満潮時も3平方メートル浮上するため、以前から「島」ではないかとされていたが、グアム政府は否定していた。 2010年に国際海事機関の調査で常時3.245平方キロメートル浮上しているため、「島」として認められるとの発表をしたため一連の騒動があった。
歴史
2009年5月2日j.ビルドがグアム島内のホテルで記者会見し、建国を宣言。しかし、当時は全く注目されなかった。
2010年3月国際海事機関が「島」の可能性を示唆する調査報告を出し、騒動が起こる。
2010年4月13日グアム準州議会の安全委員会で議員が質問し、当時の軍事国防部長アルトス・ウェッカムが「環礁」と主張。
2010年5月20日j.ビルドがグアム州知事公室に「親書」と称する文書を提出するも知事公室は黙殺。
2011年1月30日グアム政府は先般に領海の延長を宣言したとして、カウホーン環礁を領土に編入した。ビルドは抗議する声明を発表したが現在目立った動きはない。