東スポWeb 10月6日(日)12時21分配信
高視聴率をキープし、続くNHK朝ドラ「ごちそうさん」の好発進にもつなげた「あまちゃん」。ここまでブームになると、本紙がいち早く報じたようにNHKは大みそかの紅白歌合戦にも“あまちゃん枠”を設けるのは確実だ。問題は、それをどこまで広げるか、そして主人公・天野アキを演じた能年玲奈(20)を紅白にどう登場させるか、だ。
能年玲奈 今後は「アキちゃん基盤に粛々と」
ドラマが終わり“あまロス(あまちゃんロス症候群)”視聴者を癒やすべく(!?)、NHKは14日午前に総集編を放送する。「じぇじぇじぇ」などの流行語を生み、1980年代アイドルを再注目させ、個性派キャラを続々誕生させ…と、ドラマの枠を超え、社会現象にまでなったのだから、NHKもこのブームに乗らない手はないと動いている。
暮れの紅白歌合戦にもあまちゃんは不可欠だ。小泉今日子(47)が、役名の天野春子で約14年ぶりにリリースしたシングル「潮騒のメモリー」は大ヒット。これを紅白出演交渉の材料にされたら、小泉も断れまい。
ただ同曲は劇中、アキが歌い、アキが親友の足立ユイ(橋本愛)と結成した地元アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」も何度も歌い、ドラマ最終週では“音痴な大女優”鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)も驚きの美声で披露している。
また挿入歌で言えば、アキが所属していた地元系アイドルグループ「GMT」のデビュー曲「地元に帰ろう」もある。GMTの上部組織「アメ女」のヒット曲「暦の上ではディセンバー」は、実際に能年と同じ事務所所属のアイドルグループ「ベイビーレイズ」らがシングルリリースしている。
目下あまちゃんファンの関心事は、小泉の25年ぶり出場だけでなく、「潮騒のメモリーズ」の大みそか限りの再結成はあるのか、また薬師丸やGMTメンバーたちも駆り出されるのか。そして一番の注目は、ほぼ全ての挿入歌に絡むアキこと能年を、どんな形で紅白に出すかだろう。
実は能年、NHKが毎年8月に放送し「夏の紅白」とも呼ばれる公開音楽番組「思い出のメロディー」に今夏出演。祖母役の「夏ばっぱ」こと天野夏(宮本信子)とともにアキとして登場したのだが、このときの演出がまぁヒドかった。
「あまちゃん」オープニング曲が生オーケストラで演奏されはしたものの、「潮騒のメモリー」など挿入歌は一切なし。アキと夏ばっぱは、出場歌手の歌を棒立ちでただ聴いているだけ。「お約束の『じぇじぇじぇ』や『かっけ〜』も能年さんの口から出ましたが、台本通り。アドリブは一切なく、ハッキリ言って面白みはありませんでした」とは番組スタッフ。ある視聴者も「ここまでヒネリのない演出をされると、紅白でのあまちゃん企画が心配」とネットで指摘している。
能年は紅組出場歌手・小泉の応援ゲストで出演――というのが大方の予想だろう。問題は演出。紅白出演者のトーク部分はすべて台本があり、舞台下ではカンペがバンバン出る。このままでは、せっかく能年が出ても、NHK的な無難な台本通りのトークをさせられ、「夏の紅白」の二の舞いになるだろう。
まだ時間はある。あまちゃんファンが「じぇじぇじぇ」と叫びそうなアドリブトーク、そして鈴鹿ひろ美のように“移ろいやすい音程”だろうが口パクだろうが、能年にはアキとして何がなんでも歌ってほしいものだ。
最終更新:10月7日(月)15時23分
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