韓国がまた騒ぎ出した。東京国立博物館(東京都台東区)で始まった朝鮮王朝時代をテーマにした展示をめぐり、同国メディアなどが「盗難品と推定」「返還しろ」と言い出したのだ。自民党の三原じゅん子女性局長(参院議員)は「韓国側は(対日請求権を放棄した1965年の)日韓基本条約をやり直すつもりなのでしょうか」とあきれている。
今月1日からの「朝鮮時代の美術」という展示では、甲冑や冠、印など20点が公開されている。このうち、小倉コレクション保存協会から寄贈された10点について、韓国側は「返せ」と主張している。
小倉コレクションとは、植民地時代の朝鮮半島で、電力会社社長などを務めた小倉武之介氏が収集したもの。小倉氏の死後、遺族によって国立博物館に約1000点が寄贈された。
韓国・聯合ニュースは1日、文化財の返還を求める市民団体などが博物館を訪れ、代表が「博物館側が盗難品であることを承知で寄贈を受け入れた可能性がある」と指摘した、と報じた。ただ、盗難品と推定する証拠や理由は記事を読んでも、よく分からない。