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福岡 整形外科医院全焼 10人死亡
10月11日 12時5分

福岡 整形外科医院全焼 10人死亡
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11日未明、福岡市博多区の整形外科医院が全焼し、入院患者と元院長夫婦の合わせて10人が死亡しました。
医院の関係者によりますと、1階の診察室付近から火が出たということで、警察と消防が出火原因を調べています。

11日午前2時20分ごろ、福岡市博多区住吉にある「安部整形外科」から火が出ました。
消防車20台が消火に当たった結果、火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、地上4階、地下1階の鉄筋コンクリートの建物、およそ415平方メートルが全焼しました。
警察によりますと、この火事で、当時、建物の中にいた、いずれも65歳以上とみられる男性2人と女性6人の入院患者8人と、3階に住んでいた前の院長の安部龍秀さん(80)と、妻の百合さん(72)の2人の合わせて10人が死亡しました。
警察は入院患者8人の身元の確認を急いでいます。
また、入院患者と看護師の5人がけがをしたほか、3人が煙を吸ったということですが、いずれも命に別状はないということです。
医院の関係者によりますと、1階の診察室付近から火が出たということで、警察と消防は、このあと現場検証をして火事の原因を調べることにしています。

病院間取りは

警察によりますと、整形外科医院は、地下1階、地上4階建ての鉄筋コンクリートで、1階には診察室を含む「処置室」や病室などがあり、2階に病棟、3階が病院関係者の住居、4階が看護師の寮になっています。
また、病院の関係者や通院したことがある近所の人たちによりますと、1階の正面玄関を入って右側に「処置室」があって、治療器具を温める湯沸かし器のような設備があるということです。
また、左側にレントゲン室や奥にリハビリ室があります。
また、2階の病棟には、入院患者用の5つの病室のほか、ちゅう房などがあるということです。
外から火事を目撃した人は、「1階の処置室の辺りが、最も激しく燃えていた」と話していました。

病院火災の死者数平成で最悪

病院の大規模な火災は過去にも相次いでいて、昭和45年には栃木県佐野市の「秋山会両毛病院」で火事があり、病棟3棟が全焼したほか、17人が死亡、1人がけがをしました。
また、昭和48年には、福岡県北九州市の当時の「福岡県済生会八幡病院」で、13人が死亡、3人がけがをする火災が起きるなど、10人以上が死亡する火災は、これまでに合わせて4件起きています。
総務省消防庁によりますと、10人が死亡した今回の火災は、病院の火災による死者としては平成に入って最も多いということです。

国交省調査担当職員を派遣

福岡市博多区の整形外科医院で入院患者ら10人が死亡した火事について、太田国土交通大臣は閣議のあとの記者会見で、「重大な火災だと認識している」と述べたうえで、国土交通省として建物の構造などの調査を行うため担当の職員を現地に派遣したことを明らかにしました。
そのうえで太田大臣は「今後、早急に原因を把握し必要があれば速やかに対応したい」と述べました。

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