がんばって小説を書いて内容が伝わるようにがんばります!
0日目「転生」
「ハァッ!」
勢いをつけて魔法を放つ。あたりには獣の声が鳴り響き、とても危険な状況だと、偶然見かけた人がいればそう思うだろう。だが、おかしい。獣はまったく声を上げている青年を襲おうとしない。なぜか?それは・・・
「ったく、いつまで経ってもキリがねぇなぁ・・・。この世界に来てすでに2年。なんでまだこんな目にあうんだろうなー」
「グァァァァ!!」
「よっと。・・・【メラ】!」
飛び掛ってきた獣は一瞬にして火だるまになる。その光景を見て驚いたのかほかの獣たちも逃げていく。
「ふぅー・・・やっといなくなったか。めんどくさいやつらだ。力の差もわからないのか?」
近くに投げ捨ててたローブを拾い、羽織る。近くの岩においていた荷物も手に取り、その場を後にする。
「あぁーなんでこんな目にあってんだろうなー」
青年のつぶやいた言葉は空気のように消えていった・・・
「あれ・・・?ここはどこだ?」
目が覚めれば見たことのない場所。だが、どこかで見たことあるようなそんな錯覚がよぎる。
「ここは神の間だ。櫻木 翔よ」
ふと、声の聞こえたほうに目を向ける。そこにいるのはどこぞの魔王・・・って
「ゾーマじゃねーか!!」
ドラクエのボスキャラ、ゾーマ。まさにそのものであった。
「いかにも、我が名はゾーマ。まぁ、貴様の頭の中にあった、人物の体を偽ってるだけだがな。まぁ、そんなことはどうでもいい。だがこれからが重要だ」
そんな言葉の後に、ゾーマは指パッチンをならす。その音が響いた瞬間にその場になかったイスが現れる。まさに魔王的な何かが座ってる様なイスだ。
「ん?なんだ?珍しいか?まぁ貴様は立ってろ」
「厳しい事いいますねー。で、なんで俺はここにいるんだ?」
「おぉ、そのことを忘れてたな。いやなに、部下の天使がミスをして、貴様を殺してしまっただけの話だ」
おっと、なんか非常にまずい言葉が聞こえた気がするんだが・・・死んだのかおれ、まぁいいか。
「いや、いいですよ?別にもうあんまり楽しんでなかったし。で、俺はどこに行くんですか?天国?地獄?それとも永遠にここにいろ!みたいな状態ですか?」
「いや、貴様には転生をしてもらう。こちらがミスを起こしたままでは胸糞悪いからな。で、転生だが、好きな特典を3つやろう。さぁ何でもいい。好きなものを言え」
ふむ・・・特典か、俺TUEEEEEEEでもいいけど、まず性別と、種族やら転生する世界を選ばないといけないよな・・・
「その点は気にするな。性別は男。種族は人間。生まれる世界は剣と魔法と魔物がいる世界だ。あと言葉はわかるししゃべれる様にしておく」
おろ?俺の考えわかっちゃうのか?まぁ知りたかったことは知れたしいいか。じゃあ好きな特典を選ぶかなー。
「じゃあ、ドラクエのどんな魔法でも使える様にしてくれ、魔力は転生する世界の魔力が一番多いやつの100倍くらい。後は相手の敵意が向けられたら一瞬でその相手の居場所がわかるようにしてくれ。」
これならちょっとは楽しめるだろう。
「そんなものでいいのか。まぁいいだろう。一応防御力はめちゃくちゃ高くしておくから暗殺なんかはされないだろう。まぁ気をつけろ」
「おぉ!ありがとうございます!」
この魔王いいやつだな。あれ神様だっけ?魔王だっけもうどっちでもいいや。
「さて、準備はできたな。あぁ向こうに転生するにあたって年齢はどうする。赤ん坊からでもいいし、憑依する形でもいい。最初からその場に出現させるもよし、勇者として召喚されるもいい。だが勇者としての場合は相手に魔王が生まれるが気にするな」
「んー。じゃあ年齢は18くらい。突然その世界に生まれる形にしてくれ。容姿はまぁちょっとイケメンなくらいにしてくれ」
これで問題ないな。さーて向こうの世界で楽しむぞー。
「わかった。では転生させるぞ?魔法は無詠唱でできるが、発動名だけは言えよ?でわ、さらばだ!」
一瞬にして目の前が真っ白になる。だけど少し気になることがあった。魔王の前にもう1人なんか人がいたような・・・まぁいいか。そうして意識を失っていく櫻木 翔だった。
「おい!ここはどこだよ!何でこんなところにいるんだよ!」
「ま、まぁ起こらないでよ和ちゃん!」
「まぁまぁ、葵ちゃんいきなりこんなところに呼び出されて驚いてんだから、しょうがないよ」
「そ、そうだけど・・・」
櫻木翔が先ほどまでいた場所に新たに3人がいる。だが、さっきまでいた魔王の姿は見えない。
(また人間が来たのか・・・交渉も面倒だ。適当な能力を与えて、勇者召喚にしておくか)
突然部屋が輝きだす。3人の足元には大きな魔方陣。3人は驚きを隠せない。だが、逃げる暇もなくその場から消失する。
3人はさっきまであった、突然の光に目をふさいでいたが、光がおさまったので目をあける。
「勇者様!お願いです!魔王が復活して魔物が暴れているんです!退治してくだ・・・さ・・・い?あれ?勇者様が3人!!」
目の前には金髪の髪の毛を腰まで流している少女。勇者こと、如月 和俊は困惑していた。一緒にいた五十嵐 葵と竜崎 力も同様で困惑していた。
櫻木翔が知らないところで、勇者が召喚されて、魔王が生まれていることなんて知る由もなかった・・・
誤字、脱字、あれば教えてください。批判などは控えてください。
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