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川内原発の地元で避難訓練
10月11日 17時11分

川内原発の地元で避難訓練
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東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと初めてとなる国の原子力防災訓練が鹿児島県の川内原発とその地元で行われ、半径5キロ圏内にある高齢者施設では、事故で見直した国の防災指針に基づき、一般の住民より先に避難する訓練が行われました。

この訓練は、おととしの原発事故のあと国が初めて主催し行ったもので、省庁や自治体などおよそ130の関係機関と住民およそ2600人が参加しました。
事故を教訓に見直した国の防災指針では、高齢者など援護が必要な人は、原発から半径5キロ圏内では重大な事故につながるおそれがある段階で避難することになり、川内原発からおよそ5キロの高齢者の施設では、一般の住民より先に避難する訓練が行われました。
訓練では、お年寄り役の職員を含め13人が、地元の薩摩川内市が準備した救急車など9台で避難しました。
避難の指示からおよそ20分後には第一陣の避難用の車がすべて到着する予定でしたが、このうち救急車の到着がおよそ40分遅れる混乱も見られました。
濱田時久園長は「実際の原発事故ではきょうよりさらに混乱するので、避難の計画をしっかりと作らなければならない」と話していました。
鹿児島県内では、援護が必要な人がいる施設の多くで、避難する車や避難先が確保されていないということで、原発事故にどう備えるのかが課題となっています。

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