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医師らが遺伝子検査のデータベース作成10月6日 16時17分
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特定の遺伝子の変異が発症の原因とされる乳がんや卵巣がんについて、全国の専門の医師らおよそ130人が研究グループを発足し、患者らの遺伝子検査のデータベースを作って、遺伝子に変異がある場合のがんの発症率などの解明を目指すことになりました。
国内で年間6万人が発症する乳がんの5%から10%や、年間7000人が発症する卵巣がんの10%から40%は、「BRCA1」か「BRCA2」という特定の遺伝子の変異が原因とされています。
遺伝子の変異は、血液を分析すれば分かりますが、検査ができる病院が限られていることなどから検査は広がっておらず、遺伝子に変異がある場合、どれくらいの割合でがんを発症するかなど実態はほとんど分かっていません。
このため全国の乳がんや卵巣がん、それに遺伝子研究の専門の医師らおよそ130人が、研究グループを発足し、患者やその家族の遺伝子検査のデータベースを作って、実態の解明を進めることになりました。
グループでは、承諾が得られたデータについて先月から登録を始めていて、1000人分のデータを集めて分析を行い、こうしたがんを早期発見するための検診方法などの開発を目指すことにしています。
グループの代表で昭和大学医学部の中村清吾教授は「これまでは海外で報告されたデータを国内に当てはめていたが、日本人のデータを集めることで日本人が遺伝性のがんになる危険性について明らかにしたい」と話しています。
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