警察の電話は男につながらず10月11日 15時47分
東京・三鷹市で女子高校生が殺害された事件で、元交際相手の男に警告するために警察署が3回かけたとしていた電話は、実際は男につながっていなかったことが分かりました。
女子高校生が番号を覚えていた男の携帯電話は、男が当時、友人から借りて使っていたもので、すでに返却されていたということです。
今月8日に、東京・三鷹市に住む、私立高校3年の鈴木沙彩さん(18)が殺害された事件では、事件当日に、ストーカー被害の相談を受けた地元の三鷹警察署が、警告をするために元交際相手の池永・チャールス・トーマス容疑者(21)のものとされる携帯電話の番号に合わせて3回にわたって電話をかけていました。
しかし、その後の警視庁の調べで、この電話は実際は池永容疑者につながっていなかったことが分かりました。
女子生徒が警察署に番号を伝えた携帯電話は、以前、池永容疑者が友人から借りて使っていたもので、すでに友人に返却されていたということです。
また、事件の直前に、警察署は、帰宅していた女子生徒に安全確認の電話をかけていましたが、警視庁によりますと、池永容疑者はこの電話を室内に潜んで聞いていたものの、「やり取りの内容は聞こえず、誰と電話をしていたのかは分からなかった」と供述していて、女子生徒が警察に相談していたことは認識していなかったということです。
警察による警告が、事前に池永容疑者に伝わっていなかったことについて、警視庁は「ストーカー被害の相談に対して行う、口頭による警告の方法について今後、検討する必要がある」と話しています。
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