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<農水省>コメ偽装、過去最大…6事業者に是正指示

毎日新聞 10月4日(金)13時47分配信

 農林水産省は4日、三重県四日市市の米穀卸業・三瀧(みたき)商事など6事業者が日本農林規格(JAS)法や食糧法、米トレーサビリティー法に違反し、加工米や輸入米を主食用の国産米に見せかけ産地や銘柄を偽装していたとして、6事業者に表示の是正などを行うよう指示、勧告した。偽装の規模は少なくとも4386トンに上り、コメとして過去最大といい、「組織的に長期かつ大規模に行われた悪質な事例」として、不正競争防止法違反容疑で捜査当局に刑事告発することを検討している。

 農水省によると、偽装していたのは、全国で営業していた三瀧商事と全国穀類工業協同組合(東京都台東区)のほか、三重県内の4社。6事業者には、農水省や三重県が表示などの業務の改善を命じるほか、政府所有米穀の買い受け資格の取り消しを行う。

 三瀧商事の場合、偽装米は2010年10月〜13年9月に流通し、製パン大手・フジパングループ本社(名古屋市)のグループ2社に卸され、弁当やおにぎりに加工された。加工品は、流通大手・イオングループに納入され、西日本を中心とした2府21県にあるイオンやダイエーなどの674店舗で販売されていた。このほか、偽装米は米穀小売店にも卸されていたという。

 流通した中には、国内産に偽装した中国産や米国産も計約790トンあったという。

 三瀧商事などに対しては、東海農政局(名古屋市)が立ち入り調査を実施。同省によると、三瀧商事は偽装を認めているという。

 農水省は4日午後、東海農政局で是正を勧告する文書を三瀧商事に手渡した。同社の北村文伸管理部長は「消費者の皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけしたことをおわびします」と話した。【松田真、米川直己】

最終更新:10月4日(金)14時3分

毎日新聞

 

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