中国:9月の乗用車販売台数は21%増-日本勢が回復
10月11日(ブルームバーグ):中国市場での9月の乗用車販売台数は前年同月比21%増加し、8カ月ぶりの高水準に達した。尖閣諸島をめぐる日中対立で昨年落ち込んだ日本車の販売が回復した。
中国自動車工業協会(CAAM)が11日発表したスポーツ型多目的車(SUV)などを含む9月の乗用車販売は159万台に増加。1月(173万台)以来の高水準となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト5人の予想中央値は150万台だった。
日本政府が昨年9月に尖閣諸島を国有化したことで中国全土で抗議活動が発生、日本車が破壊されたほか、日系企業が襲撃を受けた。需要急減に伴い、トヨタ自動車 などの中国販売は昨年、初の前年比減少となった。
国泰君安証券の陳歓瑜(ハリー・チェン)アナリスト(深圳在勤)は「反日感情が昨年9月にピークに達していたため、低水準からは脱した」と指摘しながらも、日本車の販売は「まだ完全には回復していない」と述べている。
CAAMによると、バスやトラックを含めた9月の自動車販売台数は前年同月比20%増の194万台。1-9月は1590万台と、CAAMが予想する年間販売2000万台に達する勢いとなっている。
原題:China September Auto Sales Surge 21% on Japanese Rebound(1)(抜粋)
記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:上海 Alexandra Ho aho113@bloomberg.net;北京 Tian Ying ytian@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Young-Sam Cho ycho2@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/11 17:51 JST