Updated: Tokyo  2013/10/12 00:13  |  New York  2013/10/11 11:13  |  London  2013/10/11 16:13
 

アジアの資本流出抑制は逆効果も、流入規制の緩和を-IMF

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  10月11日(ブルームバーグ):資本流出を抑えようとする取り組みは裏目に出る可能性があり、それよりもむしろ資金流入を制限する現行規制の緩和に集中すべきだ-。国際通貨基金(IMF)がアジア諸国にこのように呼び掛けた。

IMFは11日公表の地域経済見通しの中で、米緩和縮小見通しが新興市場資産の売りにつながったことで、一部アジア諸国は他国よりも「大きなストレスにさらされている」とし、同地域の2013年と14年の経済成長率見通しを引き下げた。

新興市場には過去4年で3兆9000億ドル(約383兆円)もの資金が流れ込んでいる。この流れが逆転し始めたことで、インドやインドネシアは最近、資本流出阻止のための金利引き上げなどに踏み切った。

IMFは「外国から資金が流れ込んだ際に流入規制を導入した国もあるが、世界的に環境が引き締まる時に資本流出抑制を実行しても裏目に出る可能性がある」と指摘。「代わりに、以前導入した流入規制を緩め、より安定的な資金流入源についての制限を一段となくしていくことを検討すべきだろう」と続けた。

IMFはアジアの新興市場経済が今年6.3%成長すると予想し、4月時点の7.2%成長見通しを下方修正。14年成長率については6.5%とし、これも従来予測の7.4%から引き下げた。

原題:IMF Says Measures to Control Asia Capital Outflow CouldBackfire(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Sharon Chen schen462@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Stephanie Phang sphang@bloomberg.net

更新日時: 2013/10/11 22:23 JST

 
 
 
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