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国際
北、総連に戦時態勢指示 3月 韓国内乱陰謀と同時期
韓国で内乱陰謀容疑などで逮捕され、9月末に起訴された親北野党、統合進歩党議員の李石基(イ・ソクキ)被告も休戦協定白紙化宣言を受け、秘密会合を5月に招集し、石油施設などへの同時攻撃を扇動したとされることが韓国当局の調べで判明した。
北朝鮮の金正恩政権は当時、戦争の切迫感を突き付けることで、日本や韓国の従北組織への締め付けを強めようとしたとみられる。
だが、正恩政権は5月以降、米韓に対する対話路線にシフト。7月には朝鮮総連にも本国から「砲声のない核戦争で金元帥が勝利した」「主導権を握り、対話攻勢に出る」と戦争状況の収束が通達されたという。
朝鮮総連は一部地方職員らに対しても「戦争時の心構え」について説明をしたというが、李被告らのような同時テロに向けた指示は確認されていない。本国の急激な方針転換によって、朝鮮総連内で戦争に向けた態勢づくりが具体化することはなかったもようだ。
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【用語解説】韓国野党議員による内乱陰謀事件
韓国の親北左翼野党、統合進歩党議員の李石基被告らが地下組織「RO」を結成。ソウルで5月、約130人を集めた秘密会合で、南北開戦時に石油や火薬、通信施設を同時襲撃するよう指示したとして、内乱陰謀罪などで逮捕・起訴された事件。同罪での現職国会議員の逮捕は初めて。李被告や同党は「でっち上げだ」と徹底抗戦する意向を示している。
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