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国際
北、総連に戦時態勢指示 3月 韓国内乱陰謀と同時期
北朝鮮が対外挑発を強めていた今年3月、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に対して戦争に備えるよう指示していたことが2日、朝鮮総連関係者ら複数の証言で分かった。朝鮮総連トップも会合で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の「戦争突入命令」について演説したという。日韓の公安当局もこうした動きを把握している。韓国では北朝鮮と連動しテロを扇動したとして野党議員らが起訴されており、一連の北朝鮮の挑発に日韓の従北組織が組み込まれていた状況が浮かび上がった。
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関係者らによると、3月25日に東京で開かれた朝鮮総連中央委員会の拡大会議で、許宗萬(ホ・ジョンマン)議長は「金正恩元帥が万一の場合、全面戦争に突入することを命令された」と強調。「活動家らは祖国護衛のため闘争を展開し、祖国統一運動に新たな転換を準備しなければならない」と、北朝鮮からの指示を説明したという。
また、「中央の決定を無条件に遂行する規律を組織内に打ち立てなければならない」とも述べ、傘下団体に所属する人物を要職に据えるなど人事改編も発表された。この人物は北朝鮮工作機関の指示伝達役だったとされ、本国の指令に即応する布石とみられた。一連の動きは、朝鮮労働党で日本人拉致にもかかわった旧35号室(現偵察総局)など工作機関の指示という。
3月は北朝鮮が朝鮮戦争休戦協定の白紙化を宣言するなど最も対外挑発の度合いを高めていた時期だ。
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