小説
第6話
前回までのあらすじ
ナスカがジュエルシードを利用し、ジュエルシードの魔力を扱うドーパントを誕生させ、W達に襲いかかる、だがチームとして纏まらない魔導師達が手を組み見事勝利を収めた、だが一方Wの方は闘いで魔力の三分の一を失い現在魔力を回復させている
第六話 怒りのJ/闇の中の真実
場所 フェイト宅 マンション
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
あの闘いから一日が経ち、現在魔力を回復させる為ソファーに横になっていた翔
翔
「すまねぇな、ジュエルシードを集める大事な仕事が有るって言うのに足止めさせるような事になちまって」
ソファーに横になりながら謝罪をする
フェイト
「良いよ、気にしないで翔達は私達の為に何時も頑張ってくれてるんだからたまには休んで」
フェイトは少し笑顔を浮かべジュエルシードの探査魔法をするが反応らしき反応が見られなかった…
アルフ
「今回は中々当たりが来ないね…それに探査魔法はかなりの魔力消費をするからあんまり多様は」
少し辛そうな表情を浮かべ主の方を見る
フィリップ
『そうだよ、それにジュエルシードの探索は翔が回復した方が良い、今はお互い休むべきだ』
フィリップは今の状況を見て妥協案出す
翔
「そうだって、それに一度ジュエルシードをフェイトの母さんに渡した方が良いんじゃないか?」
ソファーから起き上がり帽子を被り直す
フェイト
「そうだね、大分集まったし…それに母さんに翔達の事説明しないとね」
フェイトは探査魔法を止め、一息つく、だがアルフ嫌な表情を浮かべた
翔
「そうだな、一度挨拶をするか、それに魔力回復の良い時間になるからな」
そう言って立ち上がり体を軽く解す運動をし改めて自分に気合を入れる
フェイト
「じゃあちょっと待って…転送魔法を使うから」
精神を集中させ転送魔法の準備に入る、そんな中翔は少し気になる事をアルフに問い掛けた
翔
(なぁアルフ…フェイトの母親の名前って何って言うんだ?)
まだ名前を知らないのでアルフに尋ねる…が、しかし、まだ嫌そうな表情を浮かべその問いに答えた
アルフ
(ああ、アイツの名前はプレシア…プレシア・テスタロッサ…さ)
少し嫌そな、その名を答えた…だがこの時翔はその名を聞き、帽子を深く被った
翔
「[プレシア・テスタロッサ?確か昔おやっさんが教えてくれた…名前の一人だ、だが彼女は20数年前のとある事件で、姿をくらましたと聞いているが、その人がフェイトの母親?じゃあフェイトはその人の養子なのか?]」
フェイトの年齢を見て、おかしいと感じた、養子と言う事なら簡単に説明がつく、だがこの時翔は自分の考えが間違いだと気づくのは暫く後の事になる
フェイト
「準備良し、行くよ…翔、フィリップ、アルフ」
翔とアルフは頷き、転送魔法陣に入り、別の世界に転送される
場所 時の庭園
翔は目を開き、先程とは違う場所と判断した
翔
「此処がフェイトの母さんが居る場所か、研究の為に作られた異空間だな」
周りを見渡し、そこが普通の場所では無いと確認する…フェイトに道案内をされ三人は大きな扉の前に立つ
フェイト
「じゃあ、此処で待てって」
そう言ってフェイトとアルフが扉を潜り翔は中央の広間で待つ事にしたが…しかし、アルフは横目で翔の顔を見て何かを訴えてる様な眼差しを向けフェイトを追いその後ろ姿を消した…この時翔は何か腑に落ちないと感じ、それを見かねてフィリップが問い掛ける
フィリップ
『一体どうしたんだい?フェイトの母親…プレシア・テスタロッサの事かい?』
それに対し答える様に呟きながら周りを見渡した
翔
「ああ、何故…自分の娘にあれ程危険な仕事を頼むのか…俺には分からない…でも、それが何なのかそれを知るまでこの依頼は…降りては行けない依頼なんだ…」
何時もの様に帽子を被り直した…しかし、その時奥の方で雷撃の爆音を耳にした
翔
「っ!何だ?今奥の方で?」
その時だった
アルフ
(しょ…翔…これが届いてるなら返事して…)
弱々しいアルフの念話を受け取る
翔
(アルフ?おい!いったいどうした?何が有ったんだ?)
余りにもその声は弱々しく危機を感じ声が強張る
アルフ
(早く来て…ふぇ…フェイトが…)
その言葉だけを残し念話は途切れた
翔
「おい、アルフ?アルフ!?ダメだ繋がらない、フィリップ先の念話の位置解るか?」
念話の波長を分析し居場所を探す様に指示を送る
フィリップ
『もう、やってるよ位置は…見つけた翔、左を曲がってその奥に進むんだ』
指示したその方向に進みやがて、ボロボロに倒れてるアルフの姿が目に入る
翔
「アルフ!?おい、何が有ったんだ?」
ボロボロのアルフの方を掴みゆっくり揺らし意識を取り戻すがしかし途切れ途切れの声を出し翔の袖を引っ張った
アルフ「しょ、翔…アタシの事は言い〜…それよりもフェイトを助けて…フェイトが…」
最後の言葉を言い終わる前に気を失い翔はそのまま壁に座らせアルフに軽く回復魔法…応急処置程度だが幸い命にかかわる傷を負って無かったのが救いだった
翔
「フェイトが?一体何が?」
その時何かを叩く音が耳に入り、叫び声が聞こえる
フェイト
「う、うわぁあああ!」
その声は、フェイトの苦しむ叫びだった
翔
「フェイト?この部屋だな、ダメだ鍵がかかってる、仕方ねぇコレで行くぜ!」
自身の魔力を右手に集め拳で扉を叩き破り、中に入る
最初に翔の目に映ったのはBJがボロボロになり傷付いたフェイトの姿であった
翔
「フェイト!!!!…ぐっ」
大声で叫びフェイトに駆け寄るが、何かがフェイトに襲い掛かる、フェイトを庇うように背中を広げそれを受ける
フェイト
「しょ…翔」
翔の顔を見た後気を失い両手は力無く倒れその手を掴み必死に呼びかける
翔
「フェイト、しっかりしろ?フェイト!」
翔はフェイトに回復魔法を使用を開始するがその時後ろから来る強烈な殺気を感じ振り返った
???
「誰?土足で人の家に上がるは?」
その言葉を発した者を顔を見て思わず背筋に不安なモノが走った…その先に居たのは紛れも無い、あの女性が居たからだ
翔
「アンタは?…アンタがプレシア・テスタロッサか?」
もしやと思い尋ね、その答えが直ぐに帰って来た
プレシア
「ええ、そうよ…成程では貴方がフェイトと一緒にジュエルシード集めてる探偵ね…まったく何でそんな事をするのか解らないわ…ね!」
涼やかに言い、フェイトに向け鞭を撃つが…しかし当たる直前に翔は片手でその鞭を掴む
翔
「何故だ?何故娘にこんな事をする?フェイトはアンタの為にジュエルシードを集めてるだぜ?」
何故こんな真似が出来るのか解らなかった
プレシア
「何故って?それは足りないのよ、たったこれだけのジュエルシードの数ではね…もっと必要なのよ、だから罰を与えてるの邪魔をしないで」
鞭を戻す為引っ張るが、グッと引っ張りそれを離さない
翔
「たった…これだけだと?アンタに取ってはそうかも知れない、だがな俺達に取っては必死で集めたんだ、アンタにそう言われる筋合いは無い!」
視線をきりっとさせ相手を睨む
プレシア
「どうやら、貴方にも少しお仕置きが必要ね…良いわ二度と逆らえないようにして上げるから」
鞭を離し手を上げ魔力を集中させる
フィリップ
『不味いよ、翔…今はまだ…Wに変身出来ない…でも今アレに耐えられるのは』
その魔力はかなり高いと分析し打開策が浮かばない
翔
「いや、俺にはまだ【もう一つの姿】が有るだろ?それに今回は俺…個人でやる、頼む使わせてくれ」
その魔力を感じながらも戸惑う姿勢を見せず帽子を被り直す
フィリップ
『君は相変わらず依頼人の為に闘うか…仕方ないただし無茶はするなよ』
相棒の意思を理解しリンクを解く
翔
「すまねぇな、相棒…ロスト・モード・セット・アップ!」
左手を腹部に当て、普段とは違うキーワードを呟きフィリップの黒の部分輝きスロットの部分が右の方しかない
赤いドライバーを形成されるWドライバーと酷似してるがその名前は『ロストドライバー』で有る、左手首のリングの緑が残り
やがて黒のライダースーツのジャケットを身に纏うが少し違ったWのロゴマークは右肩に有るだけのモノだった
プレシア
「魔導師だったのね、でも何をしようが無駄よ!」
魔力を帯びた紫の雷撃が襲いかかる…しかしそれに対し右拳で顔を仮面の様に多い隠し己の決意を口にした
翔
「言って置くが、撃たれて良いのは撃たれる覚悟が有る奴だけだぜ?LADY…」
左手にJOKERメモリが現れ、スイッチを入れる
『JOKER』
翔
「変身!」
JOKERメモリを右スロットに差し込み倒した時同時に右手の親指と一指し指を開き【J】のマークを作り全身に黒い風を纏わせるが…その時雷撃が襲い掛かり煙が立ち上る
プレシア
「呆気なかったわね…もうこれでもう逆らえ…「待てよ、勝手に決めるなよ」…!」
先程雷撃の方向に視線を移し煙が上がる
そして先程と同じサウンド『JOKER』の音が流れ、やがて黒い風が全身を被い鎧を身に纏う
翔の姿は全身に黒の鎧に覆われ、顔には黒の仮面を被い赤い複眼と銀のV字の角飾りが輝く
プレシア
「貴方は、何者?」
未知の戦士の姿を見て身構える、その戦士はフェイトを守るように立ち確固たる意志を向け敵意を示した
黒の仮面の戦士
『この子は俺の依頼人だ、傷つけるのが親だって言うなら…アンタを許さない!』
仮面の下で怒りの表情を浮かべ、そして自身の名を告げる
ジョーカー
『俺の名は仮面ライダー…ジョーカー…さぁ、お前の罪を…数えろ!』
左腕を肩の方まで上げ…ピストルのポーズを取り、相手に罪を告げる言葉を放つ
依頼人(フェイト)の為にその力を振るう
場所 時の庭園 建造物内部
プレシア
「仮面…ライダー?何者なの貴方は?」
身構え少し後ろに下がり、デバイスを握る
ジョーカー
『この子に依頼された探偵さ、もう一度言う…何故こんな真似をする?母親が娘に罰を与えるのはやり過ぎじゃないのか?』
ポーズを構え戦闘態勢に入る
プレシア
「言ったはずよ?私の娘で有るならこれ以上失望させる事は許せないのよ…」
次第に右手に魔力を集め砲撃を放つ姿勢を取る
ジョーカー
『だからか?フェイトを罰したのか?…子供が親の為に頑張るのはよ、親に認めて貰いたいからだ!なのにアンタは…』
右拳をグッと握り相手を睨みつける…しかし、そんなジョーカーに対し含み笑いをし答えた
プレシア
「ふ、ふふふふ…あの子が私に認めて貰う為…ね、可笑しいくて笑が止まらないわ…」
左手を顔に添え、笑い出す
ジョーカー
『何が可笑しい?あの子は必死でアンタの研究の為に頑張っているんだ!…親であるアンタが認めないで誰が認めるって言うんだよ!』
翔は昔の事を思い出し大きく叫ぶ…それは、まるで過去の自分に対しどうしようもない想いを込めながら叫んだ
プレシア
「さぁ?それに…あの子は…いえ、貴方に教えるの事は無い、何故なら此処で死ぬから…さようなら…仮面ライダー」
大きな砲撃魔法がジョーカーを襲う、だがジョーカーは逃げようとせず、両手でそれを受け止める
ジョーカー
『うぉおおおお!!!!』
此処でジョーカーが避ければフェイトに直撃する、それは絶対に避けなければならない、高魔力の砲撃を押し止めるが足が沈み始める…そしてジョーカーの両手が焦げ始める…それでもジョーカーは一歩も下がらない
そして砲撃魔法はジョーカーの全身を包み爆発をする
プレシア
「これで、邪魔者は居なくなっ…くっ、こんな時に早く集め無いと…『どうやら、随分とお疲れ気味だな』…な、何!?」
プレシアは自身を疑った、威力を抑えて打ったが間違いなくSランクの攻撃だ、それを耐えれる事が出来る魔導師は居ないハズ、しかし先程の仮面の男は自分より低いAAAランククラスだ、次第煙が上がり、黒の仮面の戦士は平然と立っていた
ジョーカー
『正直、今のは危なかった…ただしそれが普通の魔導師だった場合さ、生憎こっちは普通じゃないんでね!』
拳を握りファイティングポーズを取る
プレシア
「くっ、何故フェイトの為そこまで?」
プレシアは理解出来ないっと顔で訴える、その答えは直ぐに帰って来た
ジョーカー
『何故だって?決まってるさ、あの子は俺の大事な依頼人だ…それに俺はあの子の本当の願いを叶えていない…それにあの子は泣いていた、心の奥で大きな涙を流して必死で頑張ったんだ、それを認めない、アンタを認める訳には行かない!』
ジョーカーは右手で右スロットに有るJOKERメモリを抜き取り腰の右に有るマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
左腕を胸の方まで上げ拳を握り右腕を上げ拳をグッと握り、蒼紫の魔力を上げた右拳に纏う
ジョーカー
『これが、あの子(フェイト)の心の痛みだ…ライダァァァパアァァァァァァンチィィィィ!!!!!』
上空に高く飛び魔力を覆った右拳を突き出しプレシアに叩きこむ
プレシア
「くっ!!」
咄嗟に防御魔法を張りジョーカーの拳を受け止め火花を散らす…次第に防御魔法が押され、やがてヒビが入る
プレシア
「ま、まさか!?」
ジョーカー
『うおおお!!!ぶち抜け!』
大きく叫び拳に力を込め防御魔法事プレシアを叩き飛ばし、大きく飛ばされ倒れる
プレシア
「つ、強い、何故これ程の魔導師が…何故?」
その言葉だけを残し気絶する、そしてジョーカーは壁にもたれゆっくりと倒れ右腕をかざし一息つき空を見上げた
ジョーカー
『ハァ…』
右拳は黒く焦げ鎧にヒビが入っていた
フィリップ
≪まったく無茶して、君は相変わらずハーフボイルドだね≫
やれやれと呟き相棒を安否を気遣う
ジョーカー
『仕方ないだろ?それに、こうなるって解っていたからな、フィリップ後とでこの人の検索を頼む、それと地球の座標は解るか?』
フィリップは一度来た世界の座標を分析し転送魔法が可能、しかし知らない世界の場合は転送魔法を使用する事が出来ない更に離れている世界の場合は転送する事が出来ない
フィリップ
≪ああ、それと彼女の方は放って置いて良いのかい?≫
プレシアの事が気になり呟く
ジョーカー
『そうだな、一応傷を回復させて置くか…幸い外傷はそんなに酷く無い』
プレシアの方を振り向き、回復魔法を唱え、プレシアの傷を回復させる
ジョーカー
『さてと、フェイトとアルフを連れて帰ろう…フェイトには伝え難いな』
そう呟きフェイトとアルフを抱え地球に転送する、この時仮面の下は寂しげな表情を浮かべていた
翔達が立ち去った後、プレシアが起き上がった
プレシア
「…ハァハァ…?傷が?」
自分に外傷が無い事を確認する
プレシア
「甘い男ね…もう私には時間が残されてない」
ラボの奥にある部屋のスイッチを入れる
プレシア
「待ってね、アリシア…お母さんが絶対生き返らせてあげるから」
大きなに生体ポットの触れ呟く、その生体ポットに入って居たのはフェイト・テスタロッサ良く似た少女「アリシア・テスタロッサ」の姿である
一体、フェイトとアリシアの関係は?それを知って居るのがプレシアの深い心の闇がその真実を知って居る…しかし一方その頃
場所 とある次元世界
ミュージアムside
ナスカ
『ほ〜う、遂に彼女と出会いましたか仮面ライダー君』
プレシアと闘うジョーカーの姿を呟く、やがて闘いが終わりプレシアに回復魔法をかけ立ち去るジョーカー
ナスカ
『しかし、相変わらず甘いようですね…まぁそれが彼らしいですけどね、プレシア・テスタロッサ…20数年前、あの事件で大事な一人娘を失い、その悲しみを埋めるため…正直浅はかな考えですね、さてこれからどう動くのか』
ナスカは今後の展開を模索し始める
ナスカ
『面白い事を考えましたよ…ふふふふ…これは実に愉快な事になるでしょう、仮面ライダー君、君にはもっと頑張ってくれよう期待してますよ』
悪魔の様な笑みを浮かべ、笑い続けるナスカ、それを見たマスカレイド達は少し引いた
ミュージアムsideEnd
場所 時の庭園
プレシアside
仮面の男との闘いを終えた後研究を進めるが、しかし彼女には時間が残されてない、その時青の魔法陣が展開され
プレシアの元に訪れた異形の蒼い影が現れた
プレシア
「何者?」
突如来た異形の存在に身構える、そして青い怪人が喋り出す
ナスカ
『貴女の敵ではありません、ただ私は貴女と交渉をしに来た、だけですよ』
セールスマンの様な声でプレシアに近づき、片手を広げ、闘う意思が無い事を示す
プレシア
「交渉?」
不思議そうに声を上げ今だ警戒を解かないプレシア
ナスカ
『ええ、もし我々の交渉をするなら、貴女の失った時間を取り戻す手助けをして上げましょう』
彼女が何を求めてるからその理由を知り、語り出す
プレシア
「何ですって?」
やや半信半疑な表情を浮かべナスカを見るプレシア
ナスカ
『ええ、我々の力が有れば失われた場所【アルハザード】に行く事が出来ます、どうです決めるのは貴女ですよ?』
クスクスと笑相手の出方を伺う
プレシア
「話を聞かせて貰いましょう」
今の自分には時間が残されてない、ならばこの誘いに乗るべきだ、例えそれが悪魔の囁きで、有っても
ナスカ
『おお〜流石かの有名なミセス・プレシア・テスタロッサ話が解りますね、今から言うのはとても簡単ですよ、貴女は今まで通り娘、いえ…娘の【器】だった存在にジュエルシードを集めさせて下さい、我々の装置で必ず貴女と貴女の娘をその場に連れて行きます…それと貴女が作った例の素体のデータを我々に提供して下さい、それが我々の出す条件です…どうですか?』
手を広げ条件の提供をするナスカ
プレシア
「良いわ、それが条件なら飲みましょうその条件」
それを承諾し例の素体のデータを提供しジュエルシードを渡す事にするが…
ナスカ
『いえ、今はまだジュエルシードは入りません、時期が来たら我々が貰います…そう時期が来たら』
意味が有る言葉を残し青の魔法陣展開し中に入る
ナスカ
『それでは…またお会いしましょう…ミセス・プレシア』
それだけを言い残し魔法陣と共に立ち去るナスカ
プレシア
「待ってね、アリシア…もう少しだからもう少しで…」
生体ポットに触れアリシアの名を呟きながら悪魔の誘いに乗り今後の運命がまだ分かっては居なかった
プレシアsideEnd
場所 とある次元空間
ナスカside
ナスカ
『馬鹿な女性(ヒト)だ…だがこれでシナリオが揃いつつ有ります…はてさて…仮面ライダー君、私が作った運命をどう打ち破るのか…ふ、ふふふ…フハハハハ!!!!』
その笑い声だけが響く、次元空間を飛ぶ異形の青い怪人、果たして仮面ライダーに待つ運命は!?
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
翔「心臓にXと言う傷が刻まれている…か」
謎の殺人事件が頻発に起こる
???「リセットだ、リセット!何もかも全部リセットだ!!!」
手に持って居た青い魔石を地面に叩きつけ膨大な魔力が漏れ出す
ユーノ「ジュエルシードが暴発したんだ」
砕かれたジュエルシードの影響で最悪の引き金を引き…次元断裂が起こる
第七話「K(カゲ)の殺人者/暴発する魔石」コレで決まりだ!
ナスカがジュエルシードを利用し、ジュエルシードの魔力を扱うドーパントを誕生させ、W達に襲いかかる、だがチームとして纏まらない魔導師達が手を組み見事勝利を収めた、だが一方Wの方は闘いで魔力の三分の一を失い現在魔力を回復させている
第六話 怒りのJ/闇の中の真実
場所 フェイト宅 マンション
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
あの闘いから一日が経ち、現在魔力を回復させる為ソファーに横になっていた翔
翔
「すまねぇな、ジュエルシードを集める大事な仕事が有るって言うのに足止めさせるような事になちまって」
ソファーに横になりながら謝罪をする
フェイト
「良いよ、気にしないで翔達は私達の為に何時も頑張ってくれてるんだからたまには休んで」
フェイトは少し笑顔を浮かべジュエルシードの探査魔法をするが反応らしき反応が見られなかった…
アルフ
「今回は中々当たりが来ないね…それに探査魔法はかなりの魔力消費をするからあんまり多様は」
少し辛そうな表情を浮かべ主の方を見る
フィリップ
『そうだよ、それにジュエルシードの探索は翔が回復した方が良い、今はお互い休むべきだ』
フィリップは今の状況を見て妥協案出す
翔
「そうだって、それに一度ジュエルシードをフェイトの母さんに渡した方が良いんじゃないか?」
ソファーから起き上がり帽子を被り直す
フェイト
「そうだね、大分集まったし…それに母さんに翔達の事説明しないとね」
フェイトは探査魔法を止め、一息つく、だがアルフ嫌な表情を浮かべた
翔
「そうだな、一度挨拶をするか、それに魔力回復の良い時間になるからな」
そう言って立ち上がり体を軽く解す運動をし改めて自分に気合を入れる
フェイト
「じゃあちょっと待って…転送魔法を使うから」
精神を集中させ転送魔法の準備に入る、そんな中翔は少し気になる事をアルフに問い掛けた
翔
(なぁアルフ…フェイトの母親の名前って何って言うんだ?)
まだ名前を知らないのでアルフに尋ねる…が、しかし、まだ嫌そうな表情を浮かべその問いに答えた
アルフ
(ああ、アイツの名前はプレシア…プレシア・テスタロッサ…さ)
少し嫌そな、その名を答えた…だがこの時翔はその名を聞き、帽子を深く被った
翔
「[プレシア・テスタロッサ?確か昔おやっさんが教えてくれた…名前の一人だ、だが彼女は20数年前のとある事件で、姿をくらましたと聞いているが、その人がフェイトの母親?じゃあフェイトはその人の養子なのか?]」
フェイトの年齢を見て、おかしいと感じた、養子と言う事なら簡単に説明がつく、だがこの時翔は自分の考えが間違いだと気づくのは暫く後の事になる
フェイト
「準備良し、行くよ…翔、フィリップ、アルフ」
翔とアルフは頷き、転送魔法陣に入り、別の世界に転送される
場所 時の庭園
翔は目を開き、先程とは違う場所と判断した
翔
「此処がフェイトの母さんが居る場所か、研究の為に作られた異空間だな」
周りを見渡し、そこが普通の場所では無いと確認する…フェイトに道案内をされ三人は大きな扉の前に立つ
フェイト
「じゃあ、此処で待てって」
そう言ってフェイトとアルフが扉を潜り翔は中央の広間で待つ事にしたが…しかし、アルフは横目で翔の顔を見て何かを訴えてる様な眼差しを向けフェイトを追いその後ろ姿を消した…この時翔は何か腑に落ちないと感じ、それを見かねてフィリップが問い掛ける
フィリップ
『一体どうしたんだい?フェイトの母親…プレシア・テスタロッサの事かい?』
それに対し答える様に呟きながら周りを見渡した
翔
「ああ、何故…自分の娘にあれ程危険な仕事を頼むのか…俺には分からない…でも、それが何なのかそれを知るまでこの依頼は…降りては行けない依頼なんだ…」
何時もの様に帽子を被り直した…しかし、その時奥の方で雷撃の爆音を耳にした
翔
「っ!何だ?今奥の方で?」
その時だった
アルフ
(しょ…翔…これが届いてるなら返事して…)
弱々しいアルフの念話を受け取る
翔
(アルフ?おい!いったいどうした?何が有ったんだ?)
余りにもその声は弱々しく危機を感じ声が強張る
アルフ
(早く来て…ふぇ…フェイトが…)
その言葉だけを残し念話は途切れた
翔
「おい、アルフ?アルフ!?ダメだ繋がらない、フィリップ先の念話の位置解るか?」
念話の波長を分析し居場所を探す様に指示を送る
フィリップ
『もう、やってるよ位置は…見つけた翔、左を曲がってその奥に進むんだ』
指示したその方向に進みやがて、ボロボロに倒れてるアルフの姿が目に入る
翔
「アルフ!?おい、何が有ったんだ?」
ボロボロのアルフの方を掴みゆっくり揺らし意識を取り戻すがしかし途切れ途切れの声を出し翔の袖を引っ張った
アルフ「しょ、翔…アタシの事は言い〜…それよりもフェイトを助けて…フェイトが…」
最後の言葉を言い終わる前に気を失い翔はそのまま壁に座らせアルフに軽く回復魔法…応急処置程度だが幸い命にかかわる傷を負って無かったのが救いだった
翔
「フェイトが?一体何が?」
その時何かを叩く音が耳に入り、叫び声が聞こえる
フェイト
「う、うわぁあああ!」
その声は、フェイトの苦しむ叫びだった
翔
「フェイト?この部屋だな、ダメだ鍵がかかってる、仕方ねぇコレで行くぜ!」
自身の魔力を右手に集め拳で扉を叩き破り、中に入る
最初に翔の目に映ったのはBJがボロボロになり傷付いたフェイトの姿であった
翔
「フェイト!!!!…ぐっ」
大声で叫びフェイトに駆け寄るが、何かがフェイトに襲い掛かる、フェイトを庇うように背中を広げそれを受ける
フェイト
「しょ…翔」
翔の顔を見た後気を失い両手は力無く倒れその手を掴み必死に呼びかける
翔
「フェイト、しっかりしろ?フェイト!」
翔はフェイトに回復魔法を使用を開始するがその時後ろから来る強烈な殺気を感じ振り返った
???
「誰?土足で人の家に上がるは?」
その言葉を発した者を顔を見て思わず背筋に不安なモノが走った…その先に居たのは紛れも無い、あの女性が居たからだ
翔
「アンタは?…アンタがプレシア・テスタロッサか?」
もしやと思い尋ね、その答えが直ぐに帰って来た
プレシア
「ええ、そうよ…成程では貴方がフェイトと一緒にジュエルシード集めてる探偵ね…まったく何でそんな事をするのか解らないわ…ね!」
涼やかに言い、フェイトに向け鞭を撃つが…しかし当たる直前に翔は片手でその鞭を掴む
翔
「何故だ?何故娘にこんな事をする?フェイトはアンタの為にジュエルシードを集めてるだぜ?」
何故こんな真似が出来るのか解らなかった
プレシア
「何故って?それは足りないのよ、たったこれだけのジュエルシードの数ではね…もっと必要なのよ、だから罰を与えてるの邪魔をしないで」
鞭を戻す為引っ張るが、グッと引っ張りそれを離さない
翔
「たった…これだけだと?アンタに取ってはそうかも知れない、だがな俺達に取っては必死で集めたんだ、アンタにそう言われる筋合いは無い!」
視線をきりっとさせ相手を睨む
プレシア
「どうやら、貴方にも少しお仕置きが必要ね…良いわ二度と逆らえないようにして上げるから」
鞭を離し手を上げ魔力を集中させる
フィリップ
『不味いよ、翔…今はまだ…Wに変身出来ない…でも今アレに耐えられるのは』
その魔力はかなり高いと分析し打開策が浮かばない
翔
「いや、俺にはまだ【もう一つの姿】が有るだろ?それに今回は俺…個人でやる、頼む使わせてくれ」
その魔力を感じながらも戸惑う姿勢を見せず帽子を被り直す
フィリップ
『君は相変わらず依頼人の為に闘うか…仕方ないただし無茶はするなよ』
相棒の意思を理解しリンクを解く
翔
「すまねぇな、相棒…ロスト・モード・セット・アップ!」
左手を腹部に当て、普段とは違うキーワードを呟きフィリップの黒の部分輝きスロットの部分が右の方しかない
赤いドライバーを形成されるWドライバーと酷似してるがその名前は『ロストドライバー』で有る、左手首のリングの緑が残り
やがて黒のライダースーツのジャケットを身に纏うが少し違ったWのロゴマークは右肩に有るだけのモノだった
プレシア
「魔導師だったのね、でも何をしようが無駄よ!」
魔力を帯びた紫の雷撃が襲いかかる…しかしそれに対し右拳で顔を仮面の様に多い隠し己の決意を口にした
翔
「言って置くが、撃たれて良いのは撃たれる覚悟が有る奴だけだぜ?LADY…」
左手にJOKERメモリが現れ、スイッチを入れる
『JOKER』
翔
「変身!」
JOKERメモリを右スロットに差し込み倒した時同時に右手の親指と一指し指を開き【J】のマークを作り全身に黒い風を纏わせるが…その時雷撃が襲い掛かり煙が立ち上る
プレシア
「呆気なかったわね…もうこれでもう逆らえ…「待てよ、勝手に決めるなよ」…!」
先程雷撃の方向に視線を移し煙が上がる
そして先程と同じサウンド『JOKER』の音が流れ、やがて黒い風が全身を被い鎧を身に纏う
翔の姿は全身に黒の鎧に覆われ、顔には黒の仮面を被い赤い複眼と銀のV字の角飾りが輝く
プレシア
「貴方は、何者?」
未知の戦士の姿を見て身構える、その戦士はフェイトを守るように立ち確固たる意志を向け敵意を示した
黒の仮面の戦士
『この子は俺の依頼人だ、傷つけるのが親だって言うなら…アンタを許さない!』
仮面の下で怒りの表情を浮かべ、そして自身の名を告げる
ジョーカー
『俺の名は仮面ライダー…ジョーカー…さぁ、お前の罪を…数えろ!』
左腕を肩の方まで上げ…ピストルのポーズを取り、相手に罪を告げる言葉を放つ
依頼人(フェイト)の為にその力を振るう
場所 時の庭園 建造物内部
プレシア
「仮面…ライダー?何者なの貴方は?」
身構え少し後ろに下がり、デバイスを握る
ジョーカー
『この子に依頼された探偵さ、もう一度言う…何故こんな真似をする?母親が娘に罰を与えるのはやり過ぎじゃないのか?』
ポーズを構え戦闘態勢に入る
プレシア
「言ったはずよ?私の娘で有るならこれ以上失望させる事は許せないのよ…」
次第に右手に魔力を集め砲撃を放つ姿勢を取る
ジョーカー
『だからか?フェイトを罰したのか?…子供が親の為に頑張るのはよ、親に認めて貰いたいからだ!なのにアンタは…』
右拳をグッと握り相手を睨みつける…しかし、そんなジョーカーに対し含み笑いをし答えた
プレシア
「ふ、ふふふふ…あの子が私に認めて貰う為…ね、可笑しいくて笑が止まらないわ…」
左手を顔に添え、笑い出す
ジョーカー
『何が可笑しい?あの子は必死でアンタの研究の為に頑張っているんだ!…親であるアンタが認めないで誰が認めるって言うんだよ!』
翔は昔の事を思い出し大きく叫ぶ…それは、まるで過去の自分に対しどうしようもない想いを込めながら叫んだ
プレシア
「さぁ?それに…あの子は…いえ、貴方に教えるの事は無い、何故なら此処で死ぬから…さようなら…仮面ライダー」
大きな砲撃魔法がジョーカーを襲う、だがジョーカーは逃げようとせず、両手でそれを受け止める
ジョーカー
『うぉおおおお!!!!』
此処でジョーカーが避ければフェイトに直撃する、それは絶対に避けなければならない、高魔力の砲撃を押し止めるが足が沈み始める…そしてジョーカーの両手が焦げ始める…それでもジョーカーは一歩も下がらない
そして砲撃魔法はジョーカーの全身を包み爆発をする
プレシア
「これで、邪魔者は居なくなっ…くっ、こんな時に早く集め無いと…『どうやら、随分とお疲れ気味だな』…な、何!?」
プレシアは自身を疑った、威力を抑えて打ったが間違いなくSランクの攻撃だ、それを耐えれる事が出来る魔導師は居ないハズ、しかし先程の仮面の男は自分より低いAAAランククラスだ、次第煙が上がり、黒の仮面の戦士は平然と立っていた
ジョーカー
『正直、今のは危なかった…ただしそれが普通の魔導師だった場合さ、生憎こっちは普通じゃないんでね!』
拳を握りファイティングポーズを取る
プレシア
「くっ、何故フェイトの為そこまで?」
プレシアは理解出来ないっと顔で訴える、その答えは直ぐに帰って来た
ジョーカー
『何故だって?決まってるさ、あの子は俺の大事な依頼人だ…それに俺はあの子の本当の願いを叶えていない…それにあの子は泣いていた、心の奥で大きな涙を流して必死で頑張ったんだ、それを認めない、アンタを認める訳には行かない!』
ジョーカーは右手で右スロットに有るJOKERメモリを抜き取り腰の右に有るマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
左腕を胸の方まで上げ拳を握り右腕を上げ拳をグッと握り、蒼紫の魔力を上げた右拳に纏う
ジョーカー
『これが、あの子(フェイト)の心の痛みだ…ライダァァァパアァァァァァァンチィィィィ!!!!!』
上空に高く飛び魔力を覆った右拳を突き出しプレシアに叩きこむ
プレシア
「くっ!!」
咄嗟に防御魔法を張りジョーカーの拳を受け止め火花を散らす…次第に防御魔法が押され、やがてヒビが入る
プレシア
「ま、まさか!?」
ジョーカー
『うおおお!!!ぶち抜け!』
大きく叫び拳に力を込め防御魔法事プレシアを叩き飛ばし、大きく飛ばされ倒れる
プレシア
「つ、強い、何故これ程の魔導師が…何故?」
その言葉だけを残し気絶する、そしてジョーカーは壁にもたれゆっくりと倒れ右腕をかざし一息つき空を見上げた
ジョーカー
『ハァ…』
右拳は黒く焦げ鎧にヒビが入っていた
フィリップ
≪まったく無茶して、君は相変わらずハーフボイルドだね≫
やれやれと呟き相棒を安否を気遣う
ジョーカー
『仕方ないだろ?それに、こうなるって解っていたからな、フィリップ後とでこの人の検索を頼む、それと地球の座標は解るか?』
フィリップは一度来た世界の座標を分析し転送魔法が可能、しかし知らない世界の場合は転送魔法を使用する事が出来ない更に離れている世界の場合は転送する事が出来ない
フィリップ
≪ああ、それと彼女の方は放って置いて良いのかい?≫
プレシアの事が気になり呟く
ジョーカー
『そうだな、一応傷を回復させて置くか…幸い外傷はそんなに酷く無い』
プレシアの方を振り向き、回復魔法を唱え、プレシアの傷を回復させる
ジョーカー
『さてと、フェイトとアルフを連れて帰ろう…フェイトには伝え難いな』
そう呟きフェイトとアルフを抱え地球に転送する、この時仮面の下は寂しげな表情を浮かべていた
翔達が立ち去った後、プレシアが起き上がった
プレシア
「…ハァハァ…?傷が?」
自分に外傷が無い事を確認する
プレシア
「甘い男ね…もう私には時間が残されてない」
ラボの奥にある部屋のスイッチを入れる
プレシア
「待ってね、アリシア…お母さんが絶対生き返らせてあげるから」
大きなに生体ポットの触れ呟く、その生体ポットに入って居たのはフェイト・テスタロッサ良く似た少女「アリシア・テスタロッサ」の姿である
一体、フェイトとアリシアの関係は?それを知って居るのがプレシアの深い心の闇がその真実を知って居る…しかし一方その頃
場所 とある次元世界
ミュージアムside
ナスカ
『ほ〜う、遂に彼女と出会いましたか仮面ライダー君』
プレシアと闘うジョーカーの姿を呟く、やがて闘いが終わりプレシアに回復魔法をかけ立ち去るジョーカー
ナスカ
『しかし、相変わらず甘いようですね…まぁそれが彼らしいですけどね、プレシア・テスタロッサ…20数年前、あの事件で大事な一人娘を失い、その悲しみを埋めるため…正直浅はかな考えですね、さてこれからどう動くのか』
ナスカは今後の展開を模索し始める
ナスカ
『面白い事を考えましたよ…ふふふふ…これは実に愉快な事になるでしょう、仮面ライダー君、君にはもっと頑張ってくれよう期待してますよ』
悪魔の様な笑みを浮かべ、笑い続けるナスカ、それを見たマスカレイド達は少し引いた
ミュージアムsideEnd
場所 時の庭園
プレシアside
仮面の男との闘いを終えた後研究を進めるが、しかし彼女には時間が残されてない、その時青の魔法陣が展開され
プレシアの元に訪れた異形の蒼い影が現れた
プレシア
「何者?」
突如来た異形の存在に身構える、そして青い怪人が喋り出す
ナスカ
『貴女の敵ではありません、ただ私は貴女と交渉をしに来た、だけですよ』
セールスマンの様な声でプレシアに近づき、片手を広げ、闘う意思が無い事を示す
プレシア
「交渉?」
不思議そうに声を上げ今だ警戒を解かないプレシア
ナスカ
『ええ、もし我々の交渉をするなら、貴女の失った時間を取り戻す手助けをして上げましょう』
彼女が何を求めてるからその理由を知り、語り出す
プレシア
「何ですって?」
やや半信半疑な表情を浮かべナスカを見るプレシア
ナスカ
『ええ、我々の力が有れば失われた場所【アルハザード】に行く事が出来ます、どうです決めるのは貴女ですよ?』
クスクスと笑相手の出方を伺う
プレシア
「話を聞かせて貰いましょう」
今の自分には時間が残されてない、ならばこの誘いに乗るべきだ、例えそれが悪魔の囁きで、有っても
ナスカ
『おお〜流石かの有名なミセス・プレシア・テスタロッサ話が解りますね、今から言うのはとても簡単ですよ、貴女は今まで通り娘、いえ…娘の【器】だった存在にジュエルシードを集めさせて下さい、我々の装置で必ず貴女と貴女の娘をその場に連れて行きます…それと貴女が作った例の素体のデータを我々に提供して下さい、それが我々の出す条件です…どうですか?』
手を広げ条件の提供をするナスカ
プレシア
「良いわ、それが条件なら飲みましょうその条件」
それを承諾し例の素体のデータを提供しジュエルシードを渡す事にするが…
ナスカ
『いえ、今はまだジュエルシードは入りません、時期が来たら我々が貰います…そう時期が来たら』
意味が有る言葉を残し青の魔法陣展開し中に入る
ナスカ
『それでは…またお会いしましょう…ミセス・プレシア』
それだけを言い残し魔法陣と共に立ち去るナスカ
プレシア
「待ってね、アリシア…もう少しだからもう少しで…」
生体ポットに触れアリシアの名を呟きながら悪魔の誘いに乗り今後の運命がまだ分かっては居なかった
プレシアsideEnd
場所 とある次元空間
ナスカside
ナスカ
『馬鹿な女性(ヒト)だ…だがこれでシナリオが揃いつつ有ります…はてさて…仮面ライダー君、私が作った運命をどう打ち破るのか…ふ、ふふふ…フハハハハ!!!!』
その笑い声だけが響く、次元空間を飛ぶ異形の青い怪人、果たして仮面ライダーに待つ運命は!?
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
翔「心臓にXと言う傷が刻まれている…か」
謎の殺人事件が頻発に起こる
???「リセットだ、リセット!何もかも全部リセットだ!!!」
手に持って居た青い魔石を地面に叩きつけ膨大な魔力が漏れ出す
ユーノ「ジュエルシードが暴発したんだ」
砕かれたジュエルシードの影響で最悪の引き金を引き…次元断裂が起こる
第七話「K(カゲ)の殺人者/暴発する魔石」コレで決まりだ!
9/9
プロフィール
- 血液型
- 血液型はB型
- 自己紹介
- どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
- 趣味
- 漫画・アニメ・ゲーム・特撮
- 特技
- 特に無い
- 職業
- 食品関係
- 小説について
- 俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!
カテゴリー
アーカイブ
携帯用QRコード