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【プロ野球】マー君、開幕24連勝無敗締め2013年10月9日 紙面から
◇楽天7−3オリックス楽天が快勝した。田中が7イニング4安打2失点で開幕24連勝を飾った。打線は1−2の3回2死三塁から銀次の適時打で追い付き、さらに枡田が2点二塁打を放つなど一挙6点を奪った。オリックスは2番手のマエストリが5敗目を喫した。 パ・リーグは8日、西武が今季最終戦でロッテを10−2で下し、2位を決めた。12日からのクライマックスシリーズ(CS)は、西武が本拠地の西武ドームにロッテを迎えてファーストステージを争う。この勝者が、1位・楽天とのファイナルステージ(17日から)に進む。また楽天の田中将大投手(24)はKスタ宮城でのオリックス戦に先発し、開幕24連勝をマークした。レギュラーシーズンの登板はこれが最後とみられ、プロ野球史上初となる「無敗の最多勝投手」を確実にした。 伝説が完結した。24の勝利。そして、無敗。イヌワシ軍団の絶対エースが、前人未到の大記録を打ち立てた。田中が今季最後の登板で7イニング2失点。きっちりと白星を手に収め、自らの名も球史に刻んだ。 お立ち台に上がった主役は、まずKスタに詰め掛けた1万9433人の観客に感謝した。「火曜日なのに、こんなに多くの方々が見に来てくれたことがうれしかった。お仕事、ちゃんとしてますか?」。肩の荷が下りたエースは、満面の笑みでマイクを握った。 試合後、記念ボードを掲げる。記される数字は1試合ごとに増え、ついに「24」になった。「ここまでやれるとは思っていなかった。24勝ですか…。いや、ビックリしています。自分で」 内容が悪くても、負けない。エースの真骨頂を見せた。初回に四球と失策で1点を許した。2回も連打と重盗で1点を献上した。しかし、それ以上は崩れない。3回からは4イニング連続で3人斬り。打線の援護で奪ったリードを守り、救援陣にバトンを渡した。 「自分の思い通りにならない試合は、多々あります。そこで投げやりになるのか、それとも、前を向いて集中するか。その違いだと思う」 変調を自覚し、自ら立て直した。胴上げ投手となった9月26日の西武戦で全力の直球を投げ続けた。「短いイニングを投げた後に長いイニングを投げるのは、やっぱり難しいですよ」。それでも試合中に修正し、勝利を収めてきた。 星野監督のコメントにも敬意がにじむ。「考えられないね。もう、アンビリーバブル。私みたいな並の投手では、彼を評価する言葉を持っていない」。この日が今季の最終登板。試合前、田中が観客席に投げ込むボールにサインを書き込んでいると、「俺にもくれ。記念に」とおねだりした。本音半分、冗談半分。3球団制覇の名将にそう言わせる存在になった。 ただ、戦いはまだまだ続く。希代のエースは力を込めた。「次の登板はCS。シーズンが終わったわけじゃない」。今季最初に誓った目標は、チームの日本一。田中の右腕が、イヌワシ軍団を頂点に導く。 (井上学) PR情報
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