【セルビア・ノビサド10日(日本時間11日)発】国際親善試合セルビア戦(11日=日本時間12日)に臨む日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が来年1月の移籍が浮上しているFW香川真司(24=マンチェスター・ユナイテッド)の“残留”を熱望していることが判明した。マンUで出場機会が激減し、地元メディアでも“放出論”が加速する中、指揮官には来年6月のブラジルW杯を見据えた意外な狙いがあった。
日本のエースはかつてない苦境に立たされている。国内リーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(CL)でそれぞれ1試合しか出場機会がないばかりか、ライバルである18歳のMFアドナン・ヤヌザイが大活躍。デービッド・モイズ監督(50)の構想から外れているのは明らかで、現状ではマンUに居場所はないに等しい。
そんな香川の現状について、ザッケローニ監督は一つの見解を示した。「出場機会に恵まれていないことは当然良いことではないと思うが…。今季はまだ始まったばかりであり、ここからW杯本大会までに、クラブで自分の居場所を確保するだろうと確信している。それほどに実力を備えていると思うので心配はしていない」。
すでに欧州メディアでは、来年1月の古巣ドルトムント(ドイツ)復帰が「既定路線」かのように報じられている。日本サッカー界からも来夏のブラジルW杯を見据え、香川が出場機会を得るためには「移籍も仕方がない」という意見が続出する。そんな中でも日本の指揮官は、あくまでマンUでの“復権”を熱望しているわけだ。
このザッケローニ監督の見解について、欧州でプレーする日本代表選手の代理人は、意外な“裏事情”を指摘した。「相手国からすればマンUの看板を背負う選手は1・5倍に見える。W杯本番でもマンUの選手がいるだけで他国に対しての脅威になるしね。これがドイツのクラブだと、それほど相手への威圧にはならない。それにW杯出場国には(イングランド)プレミアリーグでプレーする選手も多い。香川を知る選手も多いから警戒してくる。そういう狙いはあるだろう」
またJリーグ幹部も指揮官の真意について「(日本代表に)マンUの選手がいると、それだけでチームにハクがつくから」。W杯本番で実力はもちろん必要だが、ビッグクラブの看板は敵国への威圧となり、心理面で優位に立てる効果がある。そのためにも香川が「マンU」所属であることが重要と言える。
マンUの一員としてブラジルW杯へ――。香川の去就がザッケローニ監督のW杯戦略にも大きな影響を与えかねない。
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