複数の韓国メディアによると、韓国ソウル市中心部に位置する崇礼門(南大門)の丹青(青・赤・黄・白・黒の5色を基本とする韓国伝統の色彩装飾)に、多数の亀裂や剥落があることが分かった。崇礼門は2008年の放火で焼失し、13年5月に復元作業を終えたばかり。文化財庁が原因究明に乗り出しているが、「日本産の膠(にかわ)を使用したことが原因」との見方も出ている。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)ragsac/123RF.COM)

複数の韓国メディアによると、韓国ソウル市中心部に位置する崇礼門(南大門)の丹青(青・赤・黄・白・黒の5色を基本とする韓国伝統の色彩装飾)に、多数の亀裂や剥落があることが分かった。崇礼門は2008年の放火で焼失し、13年5月に復元作業を終えたばかり。文化財庁が原因究明に乗り出しているが、「日本産の膠(にかわ)を使用したことが原因」との見方も出ている。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)ragsac/123RF.COM) (サーチナ)

 複数の韓国メディアによると、韓国ソウル市中心部に位置する崇礼門(南大門)の丹青(青・赤・黄・白・黒の5色を基本とする韓国伝統の色彩装飾)に、多数の亀裂や剥落があることが分かった。崇礼門は2008年の放火で焼失し、13年5月に復元作業を終えたばかり。文化財庁が原因究明に乗り出しているが、「日本産の膠(にかわ)を使用したことが原因」との見方も出ている。

 報道によると、韓国文化財庁は8日、崇礼門を彩る数百の丹青のうち、約20カ所に剥落があると明かした。丹青がひび割れて剥がれる現象は、太陽の日が当たる南側で主に見られたという。同庁は10月末から補修工事を行う。

 丹青の剥がれの原因について、今のところ顔料の胡粉を厚く塗りすぎたか、接着剤の役割をする膠に問題があった可能性が指摘されている。

 崇礼門の丹青を担当したホン・チャンウォン氏(重要無形文化財第48号)は、韓国メディアの取材に「美しく明るい黄色を出すため伝統的な方法で胡粉を塗り、その後で赤色を塗ったが、顔料が厚くなり、その部分が落ちたようだ」と説明。「顔料や材料に問題ない」とし、厚塗りが原因との見方を示した。

 しかし、修復作業が行われていた当時、日本産の膠を使用することについて反対する世論は多かった。韓国メディアは「日本産膠のせい?」などの見出しで報じ、丹青で使用された日本産の材料に注目している。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)ragsac/123RF.COM)

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