【田中久稔】安倍晋三首相は9日、水俣市で開幕した水俣条約採択のための外交会議に寄せたビデオメッセージで、「水銀による被害と、その克服を経た我々だからこそ、世界から水銀の被害を無くすため先頭に立って力を尽くす責任がある」と述べた。この発言を聞いた水俣病患者らから、「まだまだ苦しんでいる人はおり、克服とは言えない」「憤りを感じる」といった批判の声が出た。
水俣病を巡っては、国の基準で患者と認められなかった人を認定するよう行政側に命じる最高裁判決が4月に出た。被害の救済申請が締め切られた後も名乗り出る人が相次いでいる。
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朝日新聞官邸クラブ