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【プロ野球】

ぬくぬく巨人は寒さが嫌 星野監督が宿敵を挑発

2013年10月11日 紙面から

田代打撃コーチ(左)らとともに練習を見つめる星野監督(右)=仙台市内で(井上学撮影)

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 寒くなれ! パ・リーグ王者の楽天は10日、Kスタ宮城で全体練習を行い、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向けて調整した。CS突破が前提条件ではあるが、星野仙一監督(66)は日本シリーズの全戦ナイター開催が決まったことを歓迎。東北の寒さを追い風に、日本一まで駆け上がる決意をみなぎらせた。

 まずはCS突破。それは十分に分かっている。それでも、闘将はほくそ笑まずにはいられなかった。26日にパの本拠地で開幕する日本シリーズが全戦ナイターで行われることが決定。イヌワシ軍団が進出した場合、「寒さ」が舞台設定に加わることになった。

 「ええやないか」。星野監督の頬が緩む。頭に浮かんだのは、現役時代から闘志を燃やしてきた“あの相手”だ。「巨人はいつも温々(ぬくぬく)としたところでやっているやろ。寒いところでやるのは嫌なんじゃないか」と、東京ドームを本拠地とする宿敵を挑発した。

 10月に入っても最高気温30度以上の真夏日が全国各地で観測される異常気象。仙台管区気象台によると、Kスタのある仙台市内でも、この日は25・7度まで最高気温が上昇した。ただ、日本シリーズが開催される月末には最高で17〜18度、最低で9〜10度まで冷え込むことが想定される。

 セのファイナルステージは東京ドームで行われる。空調の効いた屋内から、冬の冷え込みを感じさせる仙台へ。両リーグ王者の頂上決戦になった場合、どちらに地の利があるかは明白だ。

 巨人の渡辺球団会長は9日に開かれた優勝祝賀会で「やっぱり僕が恐れているのは日本シリーズ。星野監督率いる楽天の田中君ですよ」と警戒した。だが、24勝無敗のエースだけではない。セの球団には経験の少ない「東北の寒さ」もまた、イヌワシ軍団の強力な武器になるはずだ。 (井上学)

 

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