松田(左)に腕の振りをアドバイスする福原(右)。36歳の守護神がイニングまたぎを解禁する(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
百戦錬磨のベテランが、ひと肌脱ぐ。しびれるような終盤で、福原がチームを救う。レギュラーシーズン50試合の登板で1度もなかった“イニングまたぎ”を潔く引き受けた。
「いよいよですね。頑張ります。自分は言われたところでしっかりとやるだけです」
CSへ向けた全体練習が始まった。キャッチボール、投内連係、ランニングなどで調整。シーズンでは3年連続自身4度目の50試合登板とフル回転したが、大仕事が残っている。精力的に汗を流した。
今季、背番号「28」は春先にクローザーを務めていた久保が離脱して以降、守護神としてチームを支えてきた。その間、3日連続登板は2度あったが、一度も1イニングより長く投じた試合はなかった。だが、のるかそるかの試合となれば話は変わってくる。