2013.10.11 05:03(2/3ページ)

阪神、異例のCS査定や!ニンジン作戦で鬼門突破へ

練習前にゲキを飛ばした和田監督。広島を倒して巨人にリベンジしたい(撮影・鳥越瑞絵)

練習前にゲキを飛ばした和田監督。広島を倒して巨人にリベンジしたい(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 開かずの扉をこじ開けるべく、球団も現場も一丸となる。フロントが3年ぶりのCSに向けて、特別ボーナスの準備を始めた。球団首脳が「レギュラーシーズンと同じく、査定の対象」とCSの働きを年俸に加味すること明言。さらに「優勝争いをしている終盤と同じような位置づけになる」と話した。つまり勝負を決定づける一打や好投には特別ポイントが加わるわけだ。結果を出した選手には報酬として還元しようというわけだ。

 過去3度CS(07、08、10年)で通算1勝6敗。ファーストステージを一度も突破したことがない。ラッキーボーイの出現をフロントも祈っている。

 他球団にも例がある。巨人では沢村が2年目だった昨季、10勝10敗、防御率2・86とルーキーイヤーよりも成績が落ちたが、ポストシーズンで2勝を挙げ、1300万円増の6500万円で契約更改。同様の大幅昇給が虎でも待っている。1勝1敗で迎えた第3戦、藤浪が快投すれば、臨時ボーナス的な昇給をゲットできそうだ。

 昨季の5位から2位に躍進した阪神だが、藤浪をのぞく選手の成績は低調に終わった。複数年を結んでいない年俸1500万円の俊介、同1100万円の坂、同720万円の今成らには大きなチャンスとなる。

【続きを読む】