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村上春樹氏ノーベル賞また届かず 経済効果“100億円”パー

村上春樹氏ノーベル賞届かず

村上春樹のノーベル賞受賞ならず。来年に向けて乾杯するハルキストたち
村上春樹のノーベル賞受賞ならず。来年に向けて乾杯するハルキストたち
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 スウェーデン・アカデミーは10日、2013年のノーベル文学賞をカナダの女性短編作家アリス・マンローさん(82)に授与すると発表した。「ノルウェイの森」などのベストセラーで知られ、受賞が有力視されていた村上春樹氏(64)は選ばれなかった。受賞した場合の経済効果は「100億円」とみられたこともあり、ファンだけでなく出版関係者からも落胆の声が上がった。

 午後1時(日本時間同8時)、詰め掛けた報道陣の前でスウェーデン・アカデミーが発表した受賞者は「アリス・マンロー」。

 東京都新宿区の紀伊国屋書店新宿本店では、発表に向けて文芸書売り場に設けた村上作品コーナー前で、売り場担当者の男性が朗報を待ったが、村上氏が受賞を逃したことを聞き「えっ」と絶句。受賞した場合に配布する号外を用意するなど期待していただけに「悔しい」と無念そうな表情を見せた。

 村上氏は06年に世界的な文学賞のフランツ・カフカ賞を受賞して以来、毎年ノーベル文学賞の有力候補と言われてきた。09〜10年に3巻を発売した「1Q84」は単行本の合計が約400万部のベストセラーで、今年4月に発売した3年ぶりの長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も発売から7日で発行部数100万部を達成。先月、世界最大規模の英国のブックメーカー(賭け屋)、ラドブロークス社が発表したオッズ(賭け率)でも1番人気になるなど、今年こそ受賞が本命視されていた。

 経済評論家の森永卓郎氏は、村上氏が受賞した場合の経済効果について「村上作品を出版する国が増え、映画化やドラマ化も増えるだろう」として「100億円程度」と試算。出版不況が叫ばれる中、“ハルキノミクス”が期待されていたが、かなわなかった。

 紀伊国屋書店新宿本店では発表後、掲げていた「ノーベル文学賞、発表はもうすぐです!」というパネルを、「それでも応援し続けます」との内容のパネルに替えた。売り場担当者の男性は「来年、再来年に獲れることを信じています」と力を込めた。

[ 2013年10月11日 06:00 ]

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