子宮頸がんワクチン「不明の痛み」治療へ10月11日 5時3分
子宮頸がんワクチンを接種したあとに体に原因不明の痛みを訴える患者が相次いでいる問題で、厚生労働省の研究班は、接種と痛みとの因果関係の調査と平行して、全国の17の病院で診療や治療を行い、治療方法の確立を目指すことになりました。
子宮頸がんワクチンを巡っては、接種後、体に原因不明の痛みを訴える患者が相次いでいるため、厚生労働省はことし6月、積極的に接種を受けるよう呼びかけるのを中止し、複数の研究班を設けて因果関係について調べています。
患者のなかには、治療を受けても痛みやしびれ、それに脱力などの症状が改善せず、長期間続いているケースも少なくないことから、研究班は、因果関係の調査と平行して、診療や治療を受けられる体制を整えることにしました。
診療を受けられるのは、東京大学や信州大学の付属病院や愛知医科大学病院など全国の17の病院で、痛みの専門医らが診療に当たるということです。
研究班はワクチンの接種後、2週間から4週間痛みなどの症状が続いている患者に受診を呼びかけています。
現時点では治療方法が確立していないことから、研究班では、患者のデータを集めて分析し、治療方法の研究も進めることにしています。
研究班の代表の1人で、信州大学医学部の池田修一教授は、「ワクチン接種との因果関係は不明だが、痛みなどを少しでも和らげるとともに、一日も早く適切な治療法を示したい」と話しています。
診療を始めた病院は
診療を始めたのは次の17の大学の付属病院や大学病院です。
北海道大学、札幌医科大学、福島県立医科大学、東京大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、信州大学、名古屋大学、愛知医科大学、滋賀医科大学、大阪大学、岡山大学病院、山口大学、愛媛大学、高知大学、九州大学、鹿児島大学。
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