吉野家ホールディングス(9861)が10日発表した2013年3~8月期連結決算は、純利益が前年同期比29%減の2億2400万円と中間期として2年連続の減益となった。主力業態の牛丼チェーン「吉野家」でコメなど原材料が高騰したことや、広告宣伝費がかさんだことが響いた。
売上高は7%増の867億円、営業利益は52%減の7億600万円だった。4月に牛丼並盛りを値下げしたが、集客が思ったほど伸びなかった。一方、うどんチェーンの「はなまる」は好調で、はなまる単体の営業利益は6億1100万円と、国内吉野家単体の3億9700万円を上回った。中間期としてはなまるの営業利益が吉野家を上回るのは初めてという。
今後も引き続き、牛丼の低価格を維持しつつ、客数の増加を狙う。ボリュームを抑えた商品の投入で女性客の開拓も進め、店舗の管理コスト削減も目指す。海外では足元で好調なインドネシアや香港の伸びを見込むほか、米国では現地で店舗経営者を採用し、本格的な海外展開に乗り出していく方針も示した。
14年2月期の連結最終損益は2億5000万円の黒字(前期は3億6400万円の赤字)と予想。同社は4日に従来予想(10億円の黒字)からの下方修正を発表している。
河村泰貴社長は消費増税の価格対応について「年内には吉野家に関して方針を決定する」と説明。具体的な価格の言及はせず、「(消費増税を)チャンスと捉えないといけない」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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