米失業保険申請:37.4万件に増加-加州での処理や政府閉鎖で
10月10日(ブルームバーグ):先週の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回る増加となった。システム更新の影響を受けていたカリフォルニア州で未処理分の手続きが進んだほか、連邦政府閉鎖の影響で民間の委託業者の一部が従業員を削減したことが響いた。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は前週比6万6000件増の37万4000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は31万1000件への増加だった。
労働省の報道担当は統計発表時に、増加分全体のうちカリフォルニア州での手続き分が約半分を占めた。このほか、連邦政府閉鎖の影響を受けた民間企業が従業員を解雇したため、約1万5000件の押し上げ要因となった。
レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフエコノミスト、スコット・ブラウン氏は「失業保険申請件数はしばらく混乱が続きそうだ」と分析。「民間企業は一歩引いて様子見しつつある。こうした不透明感を考えると、企業が雇用を増やす見込みは低い」と続けた。
同省の当局者は先週、自宅待機となった連邦政府職員による失業保険申請が今後数週間の統計に反映されることはないと述べていた。これらの申請は別のカテゴリーに分類され、州政府が集計する通常の失業保険申請件数には影響しない。だが、連邦政府が業務を委託する民間業者による労働者の一時帰休に伴う申請は通常の統計に含まれる。
失業保険の継続受給者数 は9月28日までの1週間で1万6000人減って291万人だった。
原題:Jobless Claims Surge on California, U.S. Federal Shutdown(2)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/10 23:28 JST