三鷹刺殺:「被害者の部屋で待ち伏せた」 容疑者を送検 

毎日新聞 2013年10月10日 15時00分(最終更新 10月10日 21時42分)

 東京都三鷹市で私立高校3年の女子生徒(18)が殺害された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された池永チャールストーマス容疑者(21)が「8日昼ごろから女子生徒宅に侵入し、女子生徒の部屋のクローゼット内で待ち伏せしていた」などと供述していることが警視庁捜査1課への取材で分かった。女子生徒は帰宅直後に襲われたとみられ、同課は池永容疑者が女子生徒の家庭の状況を把握するなど周到に準備したうえで事件を起こしたとみて追及する。

 同課は10日午前、容疑を殺人に切り替えて池永容疑者を送検。容疑を裏付けるため、池永容疑者が住んでいる京都の自宅マンションなどを午後から捜索する。

 供述などによると、池永容疑者は8日昼ごろ、女子生徒宅に無施錠の窓から侵入。1階にある女子生徒の部屋のクローゼット内に潜んでいたという。数日前に都内で購入したナイフや軍手などを用意していた。

 女子生徒は同日午前9時ごろ、両親と三鷹署で池永容疑者によるストーカー被害を相談した後、3限目から登校。6限終了後の午後3時半ごろまで在校していた。同4時半ごろに三鷹署員が安否確認の電話を携帯電話に入れた際は、「帰宅しています」と話したとされるが、池永容疑者はその会話をクローゼット内で聞いていたという。

 女子生徒は制服で登校したが、同4時50分ごろ自宅前の路上で倒れて見つかった時は私服姿だった。司法解剖の結果によれば大きな傷は腹部など5カ所。背後から首を刺され、腕には身を守ろうとした際に付いたとみられる小さな傷もあったことから、警視庁は帰宅して着替えた直後、潜んでいた池永容疑者から襲われ、外に逃げたところを執拗(しつよう)にナイフで切り付けられたとみている。

 捜査関係者によると池永容疑者は9月末に実家がある京都から上京したとみられ、10月1日と4日朝には、登校途中の女子生徒を最寄り駅までの路上で待ち伏せていた。

 同課は9日、現場のすぐ近くのやぶで、池永容疑者が捨てたとみられる血のついた軍手と、サングラスを押収したが、「逃走中に捨てた」と供述している凶器のナイフは見つかっておらず、捜索を続けている。

 また、女子生徒の親類で脚本家の倉本聡さん(78)が10日午前9時40分ごろ、女子生徒宅を弔問した。約2時間滞在し、報道陣の問いかけには「勘弁してくれ」とだけ話して迎えの車に乗り込んだ。【松本惇、山崎征克、神保圭作】

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

毎日スポニチTAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

週刊エコノミスト

週刊エコノミスト

毎日プレミアムモール(通販)

毎日プレミアムモール(通販)

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM

環境の毎日

環境の毎日

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

日報連

日報連