東京電力は9日、福島第1原発で、原子炉冷却後の水から塩分を除去する淡水化装置の配管を作業員が誤って外し、高濃度の汚染水が漏れたと発表した。この配管の水を8月に調べた際には、ストロンチウム90などベータ線を含む放射性物質が1リットル当たり3700万ベクレル含まれていた。
原子力規制庁は、装置の周辺にいた作業員が汚染水をかぶった可能性が高いとみている。東電は、現場にいた作業員11人のうち6人が汚染されたことを確認。詳しい汚染状況を調べている。
装置の周りにはせき(面積約720平方メートル)があり、水は数センチの深さでたまっている。東電は少なくとも10トン程度が漏れたとみて、詳しい量や拡散範囲を確認している。建物外部への流出は確認されていない。
ストロンチウム90の法定基準は30ベクレル。漏れたのは放射性セシウムを除去した後の水だが、セシウムも2千ベクレル程度含まれているとみられる。水は淡水化処理前だった。
東電などによると、9日午前10時ごろ、3台ある淡水化処理装置のうち1台の付近で作業をしていた下請け会社作業員が誤って配管を外してしまったと東電に連絡があった。配管をつなぎ直すなどして連絡から約50分後に汚染水の漏えいが止まったという。
福島第1原発では、人為的なミスで汚染水漏えいや機器の停止が相次いでいる。〔共同〕
東京電力、福島第1原発
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