集会で特定秘密保護法案批判　西山太吉氏「民主主義が空洞化」

　政府が臨時国会に提出方針の特定秘密保護法案をテーマにした集会が１０日、都内で開かれ、元毎日新聞記者の西山太吉さん（８２）は「法案が通れば情報公開はなくなる。民主主義が空洞化する」と批判した。

　集会には国会議員と市民ら約３００人が参加。

　１９７２年の沖縄返還をめぐる日米密約情報を入手して逮捕され、有罪が確定した西山さんは「密約を裏付ける米資料が公表され、外務省の当事者が認めても、自民党政権は『密約はない』と言い続けた。こんな国は他にない」と強調。「うそをつくことは最大の政治犯罪。そんな政権は国民との間に信頼関係を持ち得ず法案提出の資格はない」と断じた。