発表資料: 2013年10月08日

研究部門、生産部門の一体化による花王グループ化粧品事業の強化

ソフィーナブランド、カネボウブランドを支える研究部門、生産部門を一体化

花王株式会社(社長・澤田道隆)は、世界の女性の方々に対して、新たな変化を先取りした、より高いレベルの「美」の提案をめざすとともに、「安全・安心」をしっかりと担保していくために、花王グループの化粧品事業を支える研究部門、生産部門を一体化します。

昨今、健康意識の高まりや元気な中高年の増加、新興国の中間所得層増大に伴う美への関心の高まりなど、化粧品を取り巻く環境が大きく変化してきています。花王グループは、この変化に迅速に対応すべく、ソフィーナブランド、カネボウブランドを支える研究部門、生産部門を一体化させることにより、グループ資産の最大活用を図り、花王グループ化粧品事業の強化を図ってまいります。

花王は、2006年2月に株式会社カネボウ化粧品買収後、ソフィーナブランド、カネボウブランドを支えるそれぞれの機能をベースにお互いの強みの相互活用を進めてきました。具体的には、研究資産や生産設備の相互活用、物流・販売拠点の統合、共同流通対応、共同購買、人的交流等を行ない、累計で100億円以上のコストシナジーを含め一定の成果を生み出してきました。花王グループ化粧品事業のさらなる成長のために、組織・運営面での一歩進んだ変革が必要と認識し、今回、事業を支える研究部門、生産部門の一体化を進めてまいります。また今後、販売部門に関しても、一体化に着手してまいります。これにより、最終的に株式会社カネボウ化粧品は、カネボウブランドを運営する事業会社になる予定です。


【研究部門】
2014年1月より、化粧品に関する研究組織の統合を開始。2014年7月よりカネボウ化粧品小田原研究所を花王株式会社小田原研究所と改組し、花王グループトータルの化粧品研究開発の拠点とし、本格的なグループ研究を推進してまいります。

【生産部門】
2014年1月に生産管理部門の統合。また、2014年7月より、カネボウ化粧品小田原工場を花王100%出資の製造新会社を設立する形で、花王グループの化粧品生産の基幹工場として運営を一体化してまいります。


なお、「安全・安心」の管理、対応に関わる、品質保証部門、顧客対応部門に関しては、本年8月12日にすでに統合。安全性研究、解析研究も研究部門一体化を先取りする形で、9月に統合を行ないました。

今回、商品開発プロセスに関わる研究および生産の一体化を行なうことにより、意識や組織風土の変革を進めながら、花王グループとしてより高いレベルの「美」の提案と共に、「安全・安心」をめざし、花王グループの基本活動である「よきモノづくり」を徹底的に進めてまいります。


※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。