【ブリュッセル=野島淳】欧州連合(EU)の欧州議会は10日、人権や民主主義を守る活動をたたえる今年の「サハロフ賞」に、パキスタンで女性の教育の権利を訴えて武装勢力に頭を撃たれた女子学生マララ・ユスフザイさん(16)を選んだ。マララさんは11日発表のノーベル平和賞の有力候補でもある。
マララさんは昨年10月、スクールバスで下校途中に反政府勢力パキスタン・タリバーン運動(TTP)に銃撃されたが、一命をとりとめた。銃撃後も、すべての子どもが教育を受ける権利を得られる社会を実現しようと訴え続けている。欧州議会のシュルツ議長は「子どもの教育の権利に対する我々の責務を再認識させてくれた」と称賛した。
サハロフ賞は、欧州議会が1988年から毎年、人権活動に取り組む個人や団体などに贈っている。授賞式は11月20日、フランス・ストラスブールである。
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朝日新聞国際報道部