バスに張り“ついったー”少年、１・５キロ無賃乗車で書類送致

　神奈川県警鶴見署は８日、走っていた横浜市営バスの後部にしがみついたとして、道交法違反（禁止行為）の疑いで大工の少年（１７）＝横浜市鶴見区＝を横浜家裁に書類送致した。「ツイッター」に“しがみつき写真”が投稿され、インターネット上で話題となっていた。少年は「友人の家まで歩きたくなかった。お金を払うのも嫌だった」と容疑を認めている。写真を撮って投稿したのは、少年とは無関係の男子高校生だった。

　送致容疑は８月３１日午前１１時すぎ、横浜市鶴見区岸谷１丁目で、バス後部にしがみついて危険な行為をした疑い。

　鶴見署によると、少年はＪＲ新横浜駅近くの友人宅に向かう途中だったが、停留所でバスが停車した際に後部バンパーに両足を乗せ、後部ガラス付近を両手でつかんだ。

　少年はバスにつかまったまま、約１・５キロも“無賃乗車”を続けた。バスの運転手がバックミラーでバス後部の黒い影に気付き、停車。近くにいた少年に「後ろに乗っていたのか」とただすと、「いいえ」と否定した。また、バスの後ろを走っていた車の運転手も「バスの後ろに人が乗っている」と１１０番通報した。

　一方、近くにいた高校生がその様子を携帯電話のカメラで撮影し、ツイッターに投稿。インターネット上では「高校生も仲間ではないか」などと疑われ、いわゆる炎上状態となっていた。

　通報を受けた鶴見署が捜査を開始。通報があった、その日のうちに少年を特定した。投稿された写真の景色や目撃情報などから証拠を固め、少年が容疑を認めたことから、書類送致。撮影していた高校生は同署が捜査した結果、少年と無関係だったことも判明した。

　今回の投稿者は当事者ではなかったが、これまでにツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）に不適切な写真が投稿され、問題化するケースが続出している。アルバイト店員が食材を粗末に扱う様子などが投稿され、解雇されたこともあった。また、７日には金沢市では、全裸画像を投稿した複数の男が公然わいせつ容疑で逮捕され、札幌市では衣料品店店員を土下座させ、画像を投稿した女も、強要容疑で逮捕されている。

（2013年10月9日06時04分スポーツ報知）