大阪府警北堺署が、男性会社員(42)を窃盗容疑で誤認逮捕し、85日間勾留した問題で、府警は8日、検証結果を男性に報告、謝罪した後、公表した。ただ捜査過程に違法行為はなく、内部処分はしないという。
刑事総務課によると、署の捜査員は、盗まれた給油カードが使われたガソリンスタンドを捜査し、利用時刻が入った領収書を入手。この領収書には、店側が防犯カメラの時刻と照合して割り出した男性の車のナンバーが手書きされていた。捜査員はこの情報を正しいと思い込み、領収書と防犯カメラの表示時刻がいずれも正確な時間とずれていたのに、確認しなかった。
男性は「犯行時刻」ごろ、6キロ以上離れた高速道路入り口でETCカードを使っていたのに、署は十分確認していなかった。