先発が予想される能見、藤浪、メッセンジャー(左から)。練習中、みんな同じ動きをしていた【拡大】
普段も取材制限がかかっていたエリアだが、CSを前に、改めて周知徹底の通達だ。通常は、キャッチボールの距離、ダッシュの種類などで先発投手は登板日から逆算して調整を進める。練習後の取材がNGになり、練習内容に関する質問が封じられることで、報道陣から機密事項が、相手球団に漏れにくくなる。
2位通過で3年ぶりのプレーオフ。過去3度は全てファーストステージで敗退(通算1勝6敗)しているだけに、必勝を期す思いの強さが、過去に例を見ない取材規制となった。
能見らはブルペンから出てきた後、コンディショニングなど練習も同じようなメニューを消化した。中西投手コーチは「きょうは、たまたまランニングメニューがそうなっただけ」と多くを語らなかったが、すべて相手に先発投手を特定されないための演技だ。
指揮官は「(第1戦の先発は)マエケン相手なら、そうそう点は取れない。打撃戦はあり得ない」と投手戦&僅差の試合展開を予想。それだけに些細なことでも気になる。すでにCSにむけての心理戦は、始まっている。(山田 結軌)
★セは予告先発なし
セ・リーグはクライマックスシリーズ(CS)で予告先発なしを発表している。パ・リーグは9日、レギュラーシーズンと同様に予告先発を実施すると発表した。
(紙面から)