どうやら霞ヶ関でSNS箝口令が出かけているらしいんだが
さて我が古巣の経産省の先輩の後藤久典氏が、ネット上で壮絶な人格破綻者ぶりを披露したおかげで霞ヶ関でSNS箝口令が出そうな状況らしく、ネット上で若手官僚たちが悲痛な声を上げております。
マスコミで徹底的に叩かれる一方激務が続きストレスがたまりがちな若手官僚にとって、twitterというのは市中の方々に自分たちの存在意義や等身大の姿を伝えたり、世の事実誤認を正したりできる貴重な場でして、外部との双方向でwin-winなコミュニケーションの場となっているように思えます。官僚側は率直なやり取りが出来ることでモチベーションがあがり、情報を受け取る側は行政の実態を知り、お互いに良きフィードバックが展開されているように見て取れます。たまに不祥事もありますが、それは全体のごく一部ですよね。それにも関わらず箝口令がでそうな現状について、消費者庁の後藤君(良い方の後藤と覚えてください。。。面識は無いのですが)は「所詮twitterは上には遊びとしか思われていない」という現状と、まったく面白みが無い公式アカウントを作って「省庁の公式アカウント作ったから君たちはあまり情報発信しないように」という落としどころを模索しようとする当局のスタンスにあきれ果てている様子を見せてくれます。
繰り返しに成りますが、若手官僚にとってtwitterというのは、官僚に染み付いたネガティブなイメージを直接的に組織外に情報を発信することで狭い範囲でも払拭して、自らの仕事の意義を再確認できる貴重な場だと思うのですよ。そしてそれをすることで行政に対する理解も国民は得られるわけです。くそつまらんプレスリリース情報を発し続けるだけの公式アカウントのtweetはそういう意味では何の価値はないんですよね。
酒で問題を起こす職員は数限りないけれど、それで酒に関しては禁酒令が出るわけでもないのに対して、SNSにこれだけ過敏に反応するのはおそらく「それが新しい技術だから」という特性に思われるわけで、本質的にはいつぞやのゲームバッシングやオタクバッシングを思い起こさせてくれます。官庁は特定のビジネスを展開しているわけではないのだし、本来は新しい変化を歓迎しても良い立場な訳ですがね。特に仮にも経済政策を担当する経済産業省はそうであってほしいところなのですが、現実は逆に動いているようで、門女史は現状について熱い思いを吐露していらっしゃりました。
そんなわけで 、霞ヶ関でSNS箝口令がしかれるかどうかは近日中に決まると思われるので、少し注視してみたいと思いますが、バランスの取れた判断が下ることを期待したいところです。もしくは思いっきり攻めて「後藤久典とか言う奴はただのアホだった。SNS人口を増やせばアホの濃度も薄まるだろうからいっそ職員によるSNSでの情報発信を奨励する」という判断が下ってくれないものか、ほんの少しだけ期待しています。
ではでは今日はこんなところで。
2013/10/04 | ブログ
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