プロアマ戦でラウンドする池田勇太=岐阜県のTOSHINGCで(JGTO提供)
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男子ゴルフのトーシン・トーナメント(賞金総額9000万円、優勝賞金1800万円)が10日岐阜県富加町のTOSHIN GC(7008ヤード、パー72)で開幕する。大会前日の9日には池田勇太(27)=日清食品=がプロアマ戦などで調整、変則プレーオフの末敗れた昨年の雪辱を誓った。
勝利に飢えた若大将がいた。「結果が出ないで焦らない方がおかしいでしょ。勝ちたいのは間違いない」。ツアーでは2009年から4年連続で優勝しているが、腰痛などの影響もあり、今季はいまだ優勝なしという現状に、焦燥感をのぞかせた。
この大会には浅からぬ因縁がある。大会が新設された10年には初代王者に輝いたが、昨年は呉阿順(中国)にプレーオフで敗れた。雷雨による中断を挟んだため、日没が迫る真っ暗な中、投光器でグリーンを照らし、距離も短くする変則方式の下、最後は3ホール目、グリーン右の残り45ヤードからの1打を寄せきれなかった。
コースこそ変わるが、昨年の無念を晴らし、今季の流れを変えるにはもってこいの大会だ。「調子が悪いわけじゃない。今は待つだけ。かみ合わせが良くなれば結果も出ると思う」と静かに意気込む。「フェアウエーがタイトなので、刻むホールが多くなると思う。明日以降はそのポイントを攻めたい」。日本ゴルフツアー機構(JGTO)選手会長の逆襲が始まる。 (川村庸介)
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