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【大リーグ】上原が最後締めて、RソックスがDS勝ち抜け2013年10月10日 紙面から ◇ALDS第4戦 レッドソックス3−1レイズ【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)穐村賢】ア・リーグの地区シリーズ(DS、5回戦制)第4戦が8日(日本時間9日)、当地などで行われ、レッドソックスは3−1でレイズを破り、シリーズ通算3勝1敗として、2008年以来となるリーグ優勝決定シリーズ(LCS)進出を決めた。最後を締めたのは守護神の上原浩治投手(38)。8回2死から4番手で登板し、1イニング1/3を2奪三振を含む無安打無失点に抑え、地区優勝時に続いて“胴上げ投手”となった。タイガースは地元でのアスレチックス戦に8−6で競り勝ち、敵地での第5戦(日本時間11日)で雌雄を決することになった。9日はナ・リーグDS第5戦、パイレーツ−カージナルスがカ軍本拠地セントルイスで行われる。 地区優勝を決めた先月20日のマウンドに続き、歓喜の輪の中心にいたのはまたも上原だった。 9回2死、カウント2−2からの決め球は、前夜にサヨナラ弾を浴びた球種と同じフォークボール。真ん中低めに小さく鋭く沈む宝刀に最後の打者ロンゴリアのバットが空を切ると、上原は両手を突き上げ、子どものように無邪気に飛び上がり、女房役のロス捕手に駆け寄って抱きついた。 「勝ちたいっていう気持ちだけ」。雑念を捨てた無心の投球で、チームを5年ぶりのLCSへ導いた上原は、試合後のシャンパンファイトで炭酸飲料などを全身に浴びながら穏やかな笑みを浮かべた。 “倍返し”の夜となった。前日は同点の9回に登板したが2死しか奪えず、まさかのサヨナラ被弾。だが同じ轍(てつ)は踏まない。この日は8回2死一塁の場面で田沢純一(27)からバトンを引き継ぐと、打者4人に対し、“パーフェクト投”を披露した。レギュラーシーズンでチーム最多の登板73試合、ポストシーズン(PS)でも登板3試合目で体は悲鳴を上げつつあるが、「回をまたいでの登板? 8回からだろうが4つのアウトになろうが、チームが勝つことが一番」と頼もしかった。 過去の教訓を生かした。レンジャーズ在籍時の11年PSでは初登板時の被弾から気持ちをうまく切り替えられず、登板した3戦全てで被弾。ワールドシリーズ(WS)で25人枠から外れる憂き目に遭った。だが、もう以前の精神的にひ弱な上原ではない。「過去のことは過去。いつまでも引きずっていてもしょうがない。それよりも今日、明日を見た方が人生楽しいじゃないですか」とプラス思考で前夜の悪夢を断ち切った。 ベンチで9回の投球を見守ったニエベス投手コーチは「彼の力を疑うことはなかった。何たって彼はうちのリベラだから」と通算652セーブを誇るヤンキースの守護神を引き合いに出し、上原への揺るがぬ信頼を口にした。既に“上原で負けたら仕方ない”という絶対的存在。LCSはもちろん、WSでも歓喜の中心にいるのはもはや上原しかいない。 PR情報
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