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【プロ野球】

小久保ジャパン若返りだ!

2013年10月10日 紙面から

侍ジャパン代表監督発表記者会見で笑顔を見せる小久保裕紀新監督=東京都文京区の野球殿堂博物館で(市川和宏撮影)

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 新生侍ジャパンの監督に就任した小久保裕紀さん(42)が9日、東京都内の野球殿堂博物館で就任会見に臨み「2017年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での世界一奪還へのスタートになる」と意気込みを語った。ソフトバンク時代には06年大会の王貞治監督(73)、巨人では09年大会の原辰徳監督(55)と、2人のWBC優勝監督から薫陶を受けた若きリーダー。世界一に向けた初陣は11月8日からの台湾との親善試合(10日まで台北で3連戦)となる。

 前日(8日)42歳の誕生日を迎えたばかりの、小久保新監督のウリは「若さ」。初めて指導者として頂点を目指す意気込みを「引き受けたからにはそこ(2017年WBC優勝)を目指していく。できるかできないかじゃなくて、やるかやらないか。選手と近い視点で、若さと勢いを見せていきたい」と話した。

 だが、決断に至るまでには迷いもあった。「正直、想像もしていなかった。非常な重責。怖さもあった」。その背中を押してくれたのは、ダイエー、ソフトバンク時代を通じての恩師。「王会長に相談したところ『こういうものはタイミングや縁』という言葉をいただき、チャレンジしてみようと勇気を持って決断した」という。

 指導者としての経験はない。だが、小久保にはかけがえのない財産がある。恩師である王会長。そして巨人時代に指導を受けた原監督。2人のWBC優勝監督の下で、プレーしてきたことだ。

 目指す監督像についても「王会長の選手起用に対する我慢強さ、逃げない姿勢を見習いたい。原監督は個々の選手の特性を把握しながら、自分の考えに基づいた作戦を出されていた。そういう中で自分なりの答えを見つけていく」と2人の指揮官の名前を挙げた。世界一監督たちのエッセンスを抽出していくつもりだ。

 近日中に発表されるコーチ陣も「共に成長できる若い人。国際経験豊富なWBC、五輪のコーチに頼る感じではない」と若返りを図る。監督は3年半の長期契約だが、コーチ陣や代表メンバーは毎年行われる予定の親善試合ごとに招集され、入れ替わりもあるという。

 初陣となる台湾戦は26歳以下で編成され「4年後に主力になれる選手。しっかり動ける、体に不安がない選手を選考中」といい、「国を代表する経験をなるべく若い選手に積ませてあげたい。経験を積みながら4年後には誇れるようなチームに、小久保ジャパンに入りたいと思われるようなチームにしていきたい」と意気込みを口にした。 (竹村和佳子)

 

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