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【芸能・社会】

マイルス「枯葉」別テイク他にも巨匠の未発表音源 ブルーノート75周年

2013年10月10日 紙面から

マイルス・デイビスの新たな「枯葉」テイクが収録されて発売される「サムシン・エルス」のジャケット

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 ジャズの最高峰レーベル「ブルーノート」が2014年1月に75周年を迎えるのを前に、世界中のジャズファンを驚かせる音源が、相次いで発掘・発見され、初めてCD化される。マイルス・デイビス(トランペット)やジョン・コルトレーン(テナーサックス)ら巨匠の名演中の名演の別テイクで、世界に先駆け日本で23日に名盤25タイトルが最新リマスタリングで再発売される。

 最大の発見は、ジャズ史上最も有名なマイルスの「枯葉」の別テイク。実は、ブルーノート研究家のマイケル・カスクーナ氏が30年ほど前に発見していたが、当時存命だったプロデューサー、アルフレッド・ライオン氏がボツにした判断を尊重し、封印されていた。その後、アルフレッド氏の生誕100年だった2008年に、ブルーノートの公式サイトで期間限定で公開された。

 そして、ブルーノート75周年を機に、初のCD化が実現することになった。発売元のユニバーサル・ミュージックの行方均副社長は「歴史的意味合いが重くなってきたので公開に踏み切った。文豪の文章の断片とか手紙とかではなく、丸々短編小説が発見されたようなもの」と意義の大きさを語る。

 マイルスの名盤「サムシン・エルス」に収録されている「枯葉」は、テイク2。今回発見され追加収録されるのはテイク1で、マイルスは全く違う演奏をしていて、十分な名演という。が、ほかのメンバーに若干の乱れがあり、アルフレッド氏の判断で、世には出さなかったようだ。

 ほかに、コルトレーンの「ブルー・トレイン」など5作に、別テイク音源が初めてCD収録される。これらを含むブルーノート作品のファン投票上位50作が23日と11月20日に25作ずつ発売される。

 

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