やっくん家族葬　最後の別れ

　５日に交通事故死したタレント桜塚やっくん（３７＝本名斎藤恭央さん）の葬儀・告別式が９日、川崎市内の葬儀所で営まれた。

　午前８時半から「家族葬」として営まれ、近親者のみで桜塚さんとの最後の別れを惜しんだ。出棺の際、父親の斎藤充さんが位牌（いはい）を、母親の美佐緒さんが遺影を、弟の雅士さんが花を手に持ち、報道陣に深々と一礼した。遺影はトレードマークの女装ではなく、黒いテンガロンハットに白いシャツ姿で、穏やかにほほ笑んでいた。

　桜塚さんのバンド「美女♂ｍｅｎＺ」のメンバーは葬儀には参列しなかったが、９日未明に公式サイトでコメントを公表。それぞれ、「言葉では書ききれないような感情の揺さぶりがありました。今の僕の気持ちは、兎に角『美女♂ｍｅｎＺ』を全力で頑張りたいと思います」（透ｃｈ）、「やっくんも（同じ事故で亡くなったマネジャーの）砂守さんもどんな時でも前向きでポジティブで人を笑顔にするのが大好きな人間でした。崩れたらだめだよ。心を強く。頑張ろう」（なつき）「私の信念に従い、今後も前向きに美女♂ｍｅｎＺとして活動していこうと思っております」（伊織）と決意をつづった。