横浜市:朝鮮学校への補助金支給見合わせ継続
毎日新聞 2013年10月10日 07時20分
◇市長「市民理解得られぬ」
横浜市の林文子市長は9日の定例記者会見で、朝鮮学校への補助金支給について「市民感情として理解が得られず、今は支給できる状況にない」と述べた。来年度の予算方針に関しても「改善があれば支給するが、現段階では難しいと思う」と述べた。市教委は、国際情勢に応じて適切でないと判断する場合は支給しないことができるように、私立外国人学校補助金交付要綱の今年度中の改正を検討している。
市は今年度予算で、市内3校の朝鮮学校に対し計254万円の補助金を計上しているが、北朝鮮の核実験やミサイル発射を受けて交付手続きを見合わせている。林市長は「日本の平和と安全に重大な脅威を及ぼす状況にある」と述べた。
現在は市長の予算執行権限に基づいて支給を見合わせているが、鈴木隆副市長は今月4日の市議会決算特別委員会で、要綱改正によって不支給要件を明記したい考えを示していた。【山田麻未】