福島汚染水:井戸から23万ベクレルの放射性物質を検出
毎日新聞 2013年10月08日 12時47分(最終更新 10月08日 13時35分)
福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水300トンが漏れた問題で、東京電力は8日、タンクの北約20メートルの観測用井戸で、6日に採取した地下水1リットル当たり23万ベクレルの放射性物質トリチウムを検出したと発表した。300トンが漏れたのが8月19日に発覚し、調査を始めた9月8日以降で最高値。
東電によると、トリチウム濃度は先月26日の19万ベクレルをピークに減少傾向が続き、採取前日の10月5日には13万ベクレルとなっていた。上昇の原因として、降雨の影響で放射性物質が流れ込んだことなどが考えられるという。東電は「周辺の他の井戸の値も注視し、原因を分析したい」と説明している。【高橋隆輔】