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できごと
【関西の議論】「橋下維新」いまや味方は「酢豚のパイナップル・共産党だけ」という冷酷現実
大阪市議会で9月下旬に議長不信任決議案が可決された大阪維新の会の議長の進退問題で、強烈なねじれ現象が発生した。自民党や民主党系に加え、維新と協調路線をとってきた公明党までもが議長を辞職に追い込もうとする中、堺市長選などをめぐり維新と対立してきた共産党が「辞職は重すぎだ」と議長続投を支持。3会派を批判する展開となった。共産を「酢豚のパイナップル」と同じくらい嫌いと公言している維新代表の橋下徹大阪市長も予想外の“援護射撃”に「共産は合理的な判断をした」とたたえた。
共産ナゾの反対…「ようわからん」松井幹事長も困惑
「共産は出してないの?」
市議会で公明、自民、民主系の3会派が維新の美延映夫(みのべ・てるお)議長(52)の不信任決議案を共同提出して可決させた9月26日、維新幹事長の松井一郎大阪府知事は共産が3会派に同調しなかったことに驚いた様子をみせていた。
共産はこれまで市議会の本会議や委員会で市政改革について「住民サービスの切り捨て」などと批判。5月に物議を醸した橋下氏の慰安婦発言をめぐっては自民、民主系とともに市長問責決議案を提案していた。
9月29日に投開票された堺市長選では維新の候補者と戦った現職の竹山修身(おさみ)市長を自主的に支援。橋下氏や維新との対立関係は先鋭化し、橋下氏が「僕は酢豚のパイナップルと共産党だけは大っ嫌い」とやり玉にあげるほどだった。
そうした時期に迎えた議長不信任決議案の採決だったが、共産は維新とともに反対の青票を投じた。維新市議の1人は「共産が味方になってくれることがあるとは思わなかった」と戸惑い、記者団から感想を聞かれた松井氏も困惑した表情で答えた。
「共産党が反対…ようわからん」
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