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【月刊正論】『はだしのゲン』許すまじ! 松江市教委はなぜ迷走したのか…そして子供たちが犠牲になる
「はだしのゲンが閲覧制限?」-。第一報は地元『山陰中央新報』(8月16日付)に「松江の全小中校『閉架』に」などの見出しで掲載された記事だった。これを毎日新聞、共同通信などが全国に広め、TVニュース、ワイドショーなども大々的に取り上げた。
当初この報を耳にした時、あまりに出来すぎたニュースだと不審に思った。というのは、ゲン騒動が大々的に報じられたのは終戦記念日の翌日だからだ。「終戦記念日とはだしのゲン」。あまりに話が出来すぎてはいないか。
ご承知の通り、8月は新聞、テレビも戦争特集を組み、はだしのゲンが取り上げられることもある。おそらく同世代の方には同様の経験があるだろうが、子供会の類いで本作の映画、アニメ版が上映されることもあった。つまり8月は反戦月間でもあり、はだゲン月間でもある。閉架騒動の結果、案の定だが新聞の一面下には、はだしのゲンの書籍広告
が多数掲載された。今も公立図書館では貸出中が続いている。
そこで調べてみると案の定、メディアによるはだゲン・キャンペーンの疑いが強いのだ。松江市内の教育関係者はこう話す。
「山陰中央新報はすでに昨年12月の段階で閲覧制限を把握していました。その頃から市役所に取材をしていたから知らないはずがない。しかも4月には記事になっていたと聞いています。彼らが“子供のため”というならばなぜいち早く記事を掲載しなかったのか疑問です」
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