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【月刊正論】『はだしのゲン』許すまじ! 松江市教委はなぜ迷走したのか…そして子供たちが犠牲になる
正真正銘のタブーを踏んだ。そんな思いである。8月中にメディアで大騒動になった松江市教育委員会の『はだしのゲン』閲覧制限問題。本作では怖い官憲や憲兵、軍国婦人が描かれるが、現代においてはむしろ「はだゲン憲兵」というべき信者たちがいる。
本作の内容に少しでも異を唱えようものなら、はだゲン憲兵たちは「反動だ」「右翼だ」と激怒する。少年時代、こんな経験はないだろうか? 「おどりゃー」「やめてつかあさい」とふざけて言ってみる。姓に森がつく子には「クソ森」とあだ名を付ける。すると「不謹慎だ 」と激怒する教師や優等生はいなかっただろうか。8月の騒動はまさにはだゲン憲兵たちの逆鱗に触れた格好だった。そしてメディアが好む「表現の自由」「反戦報道」とも相まってまるで「はだしのゲン月間」となってしまった。
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閲覧制限に至る事実関係を整理しよう。昨年8月24日、松江市内の小中学校から作品の撤去を求める市民の陳情があった。12月に市議会は陳情を不採択とするも、市教委が市内の小中学校に閉架を要請。そして今年8月26日に閲覧制限の見直しを撤回した。正確には「撤回」とは異なるが便宜上、ここでは撤回としておく。
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