米大統領、交渉に応じない姿勢崩さず-民主党が新戦略準備
10月7日(ブルームバーグ):オバマ米大統領は7日、政府機関の一部閉鎖と連邦債務上限引き上げをめぐり共和党と交渉しないとあらためて言明した。上院民主党は他の条項を含まない債務上限引き上げ法の成立に向け新たな戦略の準備を開始した。
米政府機関の一部閉鎖は7日目に入り、国債発行枠がなくなるまで10日となった。共和党は医療保険改革法の修正を主張し、オバマ大統領は政府閉鎖解除や債務上限引き上げに条件を付ける交渉を拒否している。
オバマ大統領はワシントンにある連邦緊急事態管理局(FEMA)の本部で「経済が壊滅的な事態に陥るという脅しの下で交渉はしない」と言明した。
上院民主党ナンバー2のリチャード・ダービン議員(イリノイ州)によると、上院民主党は現在、共和党の賛成票がなくても債務上限を引き上げられる権限を大統領に付与する戦略を検討している。同案をめぐる審議打ち切り動議の採決は11日にも行われる可能性がある。
グッゲンハイム・セキュリティーズのワシントン在勤アナリスト、クリス・クルーガー氏は「ワシントンではどちら側も態度を変える気配はなく、にらみ合いによる手詰まり状態が続いている。政府閉鎖は今週も続く公算が極めて大きい」と指摘した。
原題:Obama Repeats No-Talks Stance as Democrats Plan Debt Bill(2)(抜粋)
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更新日時: 2013/10/08 07:10 JST