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大阪 誤認逮捕で屈辱的言動か
10月9日 5時34分

大阪・堺市のガソリンスタンドで起きた窃盗事件で、無関係の男性が誤認逮捕された問題で、大阪府警察本部は不十分な裏付け捜査に加え、男性の取り調べの際、捜査員が「汚れた手で子どもの頭をなでられるのか」といった屈辱的と受け取られかねない言動をとっていたことを明らかにしました。

大阪・堺市の40代の男性は、盗まれた給油カードでガソリンを入れたとして逮捕・起訴され85日間にわたって身柄を拘束されましたが、ことし7月、事件とは無関係だったとして釈放され、起訴が取り消されました。
この問題について大阪府警察本部は8日、逮捕の決め手にしていた防犯カメラの時刻表示のずれを確認せず、裏付け捜査も不十分だったことなどが誤認逮捕の原因になったとする検証結果を公表しました。
さらに、男性の取り調べで捜査員が「あなたの汚れた手で子どもの頭をなでられるのか」といった屈辱的と受け取られかねない言動をとっていたことを明らかにしました。
また、最初から男性を犯人だと思い込んでいたため、男性がガソリンを給油していた場面が撮影された防犯カメラの画像しか入手せず、映像全体の原本を押収しなかったほか、男性のアリバイを証明することになったETCカードの使用履歴も調べていませんでした。
今回の検証結果では、基本的な捜査をことごとくおろそかにしていた捜査現場の深刻な事態が浮き彫りになっています。

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