大好物のキムチに食いついて敵地・韓国での防衛に意欲を込める王者亀田興毅=東京都葛飾区の亀田ジムで(山崎照朝撮影)
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WBA世界バンタム級王者で日本人唯一3階級を制覇した亀田興毅(26)=亀田=が8日、11月19日に韓国・済州島で8度目の防衛戦を行うと発表した。相手は韓国の同級13位孫正五(ソン・ジョンオ、32)。興毅の海外での世界戦は初めて。3兄弟世界王者の夢を実現した亀田兄弟にとって、新たな目標であるアジア戦略の第1歩になる。
「韓国はボクシングが低迷しているから盛り上げてほしい、と前から言われていた」と、敵地での防衛戦の理由を語った興毅。「兄弟3人が世界王者になって、スタートラインに立てた。これからはアジア、世界に出て亀田という名をもっと世界に売っていきたい」と壮大な夢を語った。済州島はデビュー間もないころにキャンプを張ったなじみの地。時差もなく、不安は感じていない。
孫正五は20勝(6KO)4敗2分けの右ファイター。当日は前座も含めて日韓の対抗戦を予定しており「サッカーでも日韓戦は盛り上がる。相手は地元で気合が入ってくると思うが、判定は考えていない」と自信をのぞかせた。 (山崎照朝)
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